サントリーグループは2011年に
「サントリー東北サンさんプロジェクト」
を立ち上げ
「漁業」「子ども」「チャレンジド・
スポーツ」「文化・スポーツ」の分野を中心に
総額108億円の規模で
復興支援活動に取り組んでいます。

太陽の光がさんさんとふりそそぐように
笑顔と希望をお届けしたいという思いのもと、
これからも東北の皆さまと共に
活動を継続してまいります。

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宮城県利府市で宮城MAX参加の「第20回 アスリート・ビジット」開催

7月14日、サントリーグループの東日本大震災復興支援「サントリー東北サンさんプロジェクト」の一環として、宮城県利府市立利府西中学校で車椅子バスケットボールの出張授業「第20回アスリート・ビジット」を開催しました。

当日は、サントリーがオフィシャルパートナーを務める日本選手権8連覇中の車椅子バスケ強豪チーム「宮城MAX」から豊島英選手・藤井新悟選手・藤井郁美選手を含む6名の選手を講師に迎え、3年生約120名が車椅子バスケを楽しみました。

前進・バック・ターンなどの基本操作やシュート練習の後は、ミニゲームに挑戦。日本トップクラスの選手たちと一緒にパスやゴールに奮闘し、点数が決まると歓声が挙がりました。そしてお待ちかねの「先生VS選手」の対戦では、先生たちも転倒するほど熱戦を繰り広げていました。

ミニゲームの後は、豊島選手と藤井新悟選手によるトークショー。
藤井選手は、「事故で車椅子生活になり、生きている価値がないと思うくらい落ち込んでいた中で、車椅子バスケとの出会いはかすかな希望だった」と当時を振り返りました。「最初は日本代表を目指してなかったしやる気もなかったが、全国大会に行ったらかっこいい選手がたくさんいた。障がいの有無に拘らず、一人の男としてかっこよくありたかった。嘘偽りなく頑張って努力しようと心に決めた」と強い想いが語られました。また今回は、藤井郁美選手とご夫妻揃っては初めての参加でしたが、「家族で車椅子バスケを頑張れるのは大きい」と話があり、家族が大きな支えであることが伺えました。
また豊島選手からは、「最初に地元・福島のチームに所属したときに、さまざまな年齢の選手たちや日本代表選手と一緒に切磋琢磨できたことが大きかった」「震災のときは東京電力の福島第一原発で働いており、辛い時期もあったが翌年のロンドンパラリンピックを目指して、自分の出来ることを見つけ一つ一つ乗り越えた。」と車椅子バスケにのめり込んだキッカケや困難を乗り越えた経験などについて話がありました。最後には、生徒たちに向けて「失敗することを恐れないで何事にも挑戦してほしい。勉強・部活・恋愛、何でもいい。いっぱい失敗して、そこからいろんなことを学んでください」「夢や目標をもって、諦めずに続けてほしい。乗り越えたらきっと次につながる」と力強いメッセージが送られ、生徒たちも真剣な眼差しで耳を傾けていました。

閉会式では、選手からサインボールが贈られ、サントリーからは車椅子バスケを題材にした漫画「リアル」をプレゼント。生徒からは、「選手一人ひとりのプレーが輝いていて憧れの的となりました。日本選手権9連覇に向けて頑張ってください!」と御礼の言葉とともに応援団のエールが贈られ、PTAの皆さんからは花束贈呈がありました。

次回のアスリート・ビジットは、8月下旬に岩手県で実施予定です。

※参加いただいた「宮城MAX」の選手
椎名光男選手・藤井新悟選手・藤井郁美選手・豊島英選手・菅原志朗選手・向後寄夫選手