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使用済みペットボトルから新たなペットボトルをつくる“水平リサイクル”

軽くて繰り返しキャップが閉められるペットボトルは、今や暮らしには欠かせない存在です。そのペットボトルの100%サステナブル化を実現するには、皆さま一人ひとりの協力による正しい分別・回収が必要です。サントリーホールディングス(株)サステナビリティ経営推進本部部長 輿石優子がご紹介します。

使用済みペットボトルから新たなペットボトルをつくる“水平リサイクル”

ペットボトルの100%サステナブル化のためにご協力をお願いします!

日本はペットボトルのリサイクル率が86%で、世界的にみても高いです。これは、普段から皆さまがペットボトルを分別していただいていることの証だと思います。近年では使用済みペットボトルを新たなペットボトルへと再生する技術が進歩したことにより、「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みも進んできました。

“水平リサイクル”とは、元の製品と同じものにリサイクルすること。使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生することを、「ボトルtoボトル」水平リサイクルといいます。サントリーでは2011年、国内飲料業界で初めて技術を確立し、翌2012年に実用化しました。

“水平リサイクル”とは、元の製品と同じものにリサイクルすること。使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生することを、「ボトルtoボトル」水平リサイクルといいます。サントリーでは2011年、国内飲料業界で初めて技術を確立し、翌2012年に実用化しました。

サントリーでは、2030年までに全世界で使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材または植物由来素材のみとし、化石由来原料の新規使用ゼロを目指しています。さらに従来技術よりもCO2排出量を削減できる、より効率的で環境負荷が少ないリサイクル技術の開発にも力を注いでいます。
2022年3月から『ボトルは資源!サステナブルボトルへ』というマークを日本のペットボトル全商品のラベルに順次展開したのも、正しく分別・回収した使用済みペットボトルはゴミではなく、何度でも循環できる資源だということを知っていただきたいからなのです。

「さあ、サステナブル。サントリー」の掛け声とともに新ロゴマークを発表(2022年1月)。

「さあ、サステナブル。サントリー」の掛け声とともに新ロゴマークを発表(2022年1月)。

自動販売機の横にあるのは「リサイクルボックス」です!

ペットボトルを水平リサイクルするには、中身を飲み切ってきれいにすすいだ状態で回収することが重要です。しかし、家庭から回収されるペットボトルが非常にきれいな状態なのに対し、オフィスやコンビニなど、家庭ごみ以外のルートで回収されたペットボトルは、リサイクルする資源に適さない状態のものが多いのが現状です。飲み残しやタバコの吸い殻が入っていると、回収されてもペットボトルに再生できません。家庭で分別するように、オフィスや外出先でもリサイクル意識を高く持っていただけると助かります。

また、自動販売機の隣にあるのはごみ箱ではなく空き容器の「リサイクルボックス」。こちらをゴミ箱と勘違いされてゴミが入っていることもありますが、ボックスから回収されるペットボトルは大切な資源なんです。リサイクルボックスに一般のごみはもちろんのこと、ペットボトルや缶などの空き容器以外は入れないよう、ご協力をお願いします。また、キャップを外すとつぶしやすくなって一度に運べる量が増え、輸送にかかるCO2削減にもつながります。ぜひ「飲み切ってキャップを外してリサイクルボックスへ」と覚えてください。

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