品質への取り組み

考え方と方針

サントリーグループは創業以来お客様第一の姿勢で、商品・サービスの品質向上を追求し続けてきました。私たちの品質に対する姿勢を明文化したサントリー品質方針「All for the Quality」のもと、海外を含めたサントリーグループの全従業員が常に品質の維持・向上に取り組み、お客様から一層の信頼を獲得していくための活動を展開しています。

サントリー品質方針 All for the Quality

推進体制

サントリーグループは、グローバル展開と新規領域への事業拡大に伴い、グループガバナンスを目的とする品質マネジメントシステムを整備・進化させてきました。 グループ全体の品質マネジメントを推進するため、サントリーホールディングス(株)に「品質保証委員会」を設置し、グループ品質戦略に基づく横断的重要課題や品質リスク抽出・トラブルの未然防止に取り組んでいます。
重大な品質トラブルを未然に防止するため、生産研究部門の経営層をはじめとする関連部門の責任者が一堂に会する「週例リスク検討会」を毎週開催しています。直近の1週間に把握した社内外の品質リスクをタイムリーに共有して対応策を論議するとともに、潜在的なリスク要因の変化をモニタリングしています。 またグループ各社とは、サントリーホールディングス(株)CQO(Chief Quality Officer)によるグループ各社との品質会議等を通じて、品質マネジメント力の強化を図っています。

また、世界中のお客様に喜んでいただくために、新たな価値や安全、安心で高品質な商品をお届けし続けることが、メーカーであるわたしたちの責務と考えています。そのため、創業以来大切にしてきた「ものづくりの価値観・行動指針」をサントリーグループ共通の「Suntory MONOZUKURI Values」として、海外グループ会社に共有・展開しています。

取り組み

すべてのプロセスにおけるお客様視点の品質保証

「サントリー品質方針」のもと、全従業員が常に品質の確保・向上に取り組んでいます。
各プロセスでの主な品質保証活動を紹介します。

トレーサビリティ※

水、農作物、天然資源

水
  • 定期的な分析、検査
  • 新たな水源の開発
  • 国内外の水質の研究
原料
  • サプライヤーの評価・選定
  • サプライヤーの品質監査
  • 新しい原料の開発、サステナブル調達
安全性科学センターでの水の定期検査
安全性科学センター
での水の定期検査
生産地訪問(アメリカ・フロリダ州)
生産地訪問
(アメリカ・フロリダ州)

研究・技術開発、商品企画・設計

商品の設計科学的評価
  • おいしさ・機能性を徹底追及した設計
  • 分析化学的、微生物的、生物学的安全性の視点で製造・販売する
    原料・商品などのリスク評価および安全性に関する分析・検査
研究開発
研究開発
容器包装
  • 構成材料の法規適合性評価
  • 新しい容器の開発、サステナブル調達
  • 性能・安全性評価
商品への表示

正確な表示と分かりやすい表現の実現

  • すべての商品表示の商品表示法、食品表示基準への適合

製造

製造
  • QMS(品質マネジメントシステム)ISO9001認証、
    FSMS(食品安全目ネジメントシステム)FSSC22000認証などの取得
  • 「TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)」の導入
  • 容器や中身への異物混入、容器の傷、中味漏れなどの発生防止とチェック
  • 入退室管理やカメラの設置などによるフードディフェンス強化
景品
  • 景品の専門チームによる安全性や機能美等の審査
商品の外観チェック
商品の外観チェック
商品につけた景品の例
商品につけた景品の例

お届け

物流
  • 物流会社との品質保証ナレッジの共有
  • 商品保管倉庫の設備・温度・安全衛生面のチェック
販売
  • 飲食店の店内の衛生管理や品質管理のサポート
  • 樽生ビールお取扱店など対象にした引用時品質向上セミナー
  • 外食各社における厨房設備・食材の衛生管理、 食材アレルゲン
    確認等の品質保証活動
樽生ビール引用時品質向上セミナー上セミナー
樽生ビール引用時
品質向上セミナー

お客様

※トレーサビリティ
2次元コードなどによる原材料トレーサビリティシステムの活用、および持続可能な社会を実現するためのサステナブル調達に関する社会的品質保証活動を展開

正確な表示と分かりやすい表現の実現

商品の表示については、グループ各社の開発・生産などの関係部門と連携して、グループ品質本部が遵法性・妥当性を確認する仕組みを構築し、正確な表示と分かりやすい表現を推進しています。

商品への表示例

誤認飲酒防止のための表示例

チューハイなどの低アルコール飲料をソフトドリンクと間違えて飲むことがないよう、商品に「酒マーク」を表示しています。そのほか、主要な商品については、缶ぶたに「おさけです」の表示や、点字で「おさけ」の表示を行っています。また、妊産婦の飲酒について注意を喚起するために、商品に「妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」と表示しています。

商品への表示例誤認飲酒防止のための表示例
アレルギーに関する表示

アレルギーについては、原料を購買し、表示の要否を確認しています。また、清涼飲料では消費者庁が定める「食品表示基準」で義務づけられている8品目だけでなく、表示が推奨されている20品目も商品への表示対象としています。
酒類についてはアレルギーに関する表示は免除されていますが、ビール類やチューハイなどの低アルコール飲料には、自主的に同法を準用し、アレルギー表示をしています。

商品情報(原材料や栄養成分などを確認できます)

賞味期限の「年月」表示

清涼飲料の賞味期限は「年月日」表示が一般的ですが、お客様への分かりやすさとともに、在庫管理などに伴う環境負荷を少しでも減らすため、賞味期限が1年以上の商品についてサントリーグループでは「年月」表示(漢字表記)を行っています。

自主回収について

品質保証の徹底に努めながらも問題が発生した場合は迅速・適切に情報開示を行っています。
2022年1月から2022年12月にかけて、関連規制および自主的規範の違反などを理由にした新聞社告または自社Webサイトにて告知回収した事例はありませんでした

  • 以下のサントリーグループ各社が対象
    サントリーホールディングス(株)、サントリー食品インターナショナル(株)、サントリーフーズ(株)、サントリー(株)、サントリーウエルネス(株)、サントリーフラワーズ(株)、井筒まい泉(株)、プロントコーポレーション(株)、ダイナックホールディングス(株)、ハーゲンダッツジャパン(株)、モンテ物産(株)