「サントリー 天然水の森 赤城」が国有林で初めて「自然共生サイト」に認定決定

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 サントリーホールディングス(株)の水源涵養林「サントリー 天然水の森 赤城」は、国有林で初めて※1、2月27日(火)に「自然共生サイト」に認定されることが決定しました。
「自然共生サイト」とは、環境省が「30by30※2」目標達成に向け民間の取組等によって生物多様性の保全が図られているとして認定した区域です。

※1 「サントリー 天然水の森」は原則、国や自治体、民間の方々が所有する森林に対し協定を締結のうえ整備活動を行っています
※2 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)にて採択された2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に盛り込まれました。

 昨年活動開始20周年を迎えた「サントリー 天然水の森」は、現在15都府県において22カ所・約1万2千haの規模で活動しています。具体的には、すべての森林で植生や地質等の詳細な調査をしたうえで30-100年後を見据えた長期活動計画を策定し、水文学から鳥の専門家まで40名を超える多彩な分野の第一人者と連携しながら、針葉樹人工林での間伐や作業道の開設、獣害対策等を実施することで豊かな土壌をつくり、雨水がその土壌に保水・浸透することで良質な地下水を育むことを目指しています。現在、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。
この取水量以上の水を水系に育む「ウォーター・ポジティブ」の活動は、生物多様性の減少傾向を食い止め回復を目指す「ネイチャー・ポジティブ」の取り組みに繋がっており、これまで、森林の中で猛禽類が営巣する様子や、環境省・都道府県の「レッドリスト※3」登録種を含むさまざまな鳥・動植物が生息する様子を確認してきました。

※3 絶滅の恐れがある野生生物種のリスト

 今回、「令和5年度 自然共生サイト認定事業(後期)」の審査委員会において、当社が林野庁との協定に基づき森林整備を行う「サントリー 天然水の森 赤城」が、国有林で初めて、「自然共生サイト」として認定されることが決定しました。長期活動計画や科学的知見に基づき、森林の管理やモニタリングの活動を行っていること、地域性に合った多様で健全な生態系や、クマタカやサシバ等の希少な猛禽類が繁殖活動を行うなど、生物多様性が保全されていること等が評価されました。単一企業最多となる5カ所の認定を受けた「同(前期)」に続く認定となります(ニュースリリースNo.14474参照)。
当社は今回の認定を意義深く受け止め、今後もこの活動を一層深化させ、生物多様性の再生・持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営をさらに推進していきます。今後すべての「サントリー 天然水の森」の「自然共生サイト」認定を目指し、「30by30」目標達成に貢献していきます。

●「令和5年度 自然共生サイト認定事業(後期)」当社認定区域
「サントリー 天然水の森 赤城」(群馬県渋川市・前橋市)

●サントリーホールディングス(株)常務執行役員
 サステナビリティ経営推進本部長 藤原 正明 コメント
水は、人々の生命や生活を支える上で貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉です。その水を守り育てるため、私たちはグループ環境基本方針の最上位に「水のサステナビリティの実現」を掲げて活動しています。「サントリー 天然水の森」では、長期的な活動計画・科学的な知見に基づき、水源涵養力と生物多様性の向上を目的とした森林整備活動を積み重ねてきました。前期の5カ所の認定に続き、今回「同 赤城」が認定をいただいたことを大変意義深く受け止めています。引き続き国際目標達成への貢献を目指し、サステナビリティ経営を推進していきます。

●林野庁 関東森林管理局 群馬森林管理署
 群馬森林管理署長 野畑 直城様 コメント
「サントリー「天然水の森 赤城」」が、30by30目標の達成に向けた「自然共生サイト」の認定を受けられたこと、当該国有林野で協定を締結し、管理を行う群馬森林管理署としても、望外の喜びであるとともに、これまで16年にわたる継続的な活動に敬意を表します。「サントリー天然水の森 赤城」で取り組む各般の保全活動は、国や地域、事業者等関係者の力を結集するものであり、「保護地域以外であっても生態系がつながり合い健全に機能している区域(OECM)」として、当署が担う国有林野事業とも親和性をもったものといえます。また、国有林野をフィールドとして、国とタイアップした活動から「自然共生サイト」の認定区域が誕生することは、2030年までのロードマップとして社会全体で取り組み、我が国の30by30目標の達成に向けた取組を加速化させる必要があるなかで、全国に先駆けたものとして大変な意義があります。100年先の未来社会においても同様の評価がなされるよう、森林づくりにかかる時間の概念を踏まえつつ、地域の関係者が一体となった取組を期待いたします。

●「サントリー 天然水の森」一覧はこちら
 https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14474-2.pdf

▼サントリーグループのサステナビリティ
 https://www.suntory.co.jp/company/csr/

▼サントリーグループの「生物多様性」
 https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_biodiversity/

▼「サントリー 天然水の森」
 https://www.suntory.co.jp/eco/forest/

▼サントリー 天然水の森 生物多様性「再生」レポート WEB版
 https://www.suntory.co.jp/company/csr/data/report/pdf/biodiversity_report.pdf

以上