SBTN*「自然に関する科学的な目標設定の方法論」パイロット検証のケーススタディにサントリーが登場

気候変動に関連して世界的な枠組み作りが進んでいますが、水資源管理の分野でもそのような動きが始まっています。サントリーは、自然に関する科学的な目標(Science Based Targets for Nature)の方法論を開発する国際組織Science Based Targets Network(SBTN)から協力を要請され、General Mills、P&Gと共に世界で3社のみが参画できる「水」に関するパイロット・スタディに選ばれて、手法開発に関わってきました。SBTNは水、土地、生物多様性、海洋の4つと気候を合わせた5つの領域における自然の喪失を回避するため、環境負荷の低減に向けた科学的根拠に基づく目標(SBTs)の設定に関する方法論を開発しています。その中でサントリーは水の目標設定に関するSBTs for Waterの方法論を検証する企業としてパイロットに参加していました。

今回、2022年9月に、この国際組織が、「自然に関する科学的な目標設定の企業向け技術ガイダンス」の案を発表し、その一環として、パイロット・スタディでサントリーが得た経験や知見をまとめたケーススタディが紹介されました。パイロット・スタディでは、原料の調達先である産地での水使用に関して、データを把握するための課題やその解決策を提案しました。今回発表されたガイダンスには、この提案が反映されています。

また、サントリーは、今回のパイロット・スタディで得た水リスク評価の手法を参照して、2022年1月に「環境目標2030」の改定を実施しました。さらに将来に向けて、大学などの水の専門家と連携した新たな水リスク評価指標の開発など、世界の枠組み作りに貢献する取り組みを進めています。

*Science Based Targets Network

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