2050年温室効果ガス排出の実質ゼロに向け、2030年までにGHG排出量を50%削減(※1)

サントリーグループは、2050年までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス(以下GHG)排出の実質ゼロを目指しており、2030年までの排出量の目標をGHG50%削減※1に引き上げます。その達成に向け、内部炭素価格の導入を決定。さらに、温暖化による世界の気温上昇を1.5℃に抑える目標「Business Ambition for 1.5℃」に署名しました。

当グループは、水や農作物など自然の恵みに支えられた食品酒類総合企業として、「水と生きる」をステークホルダーとの約束、「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。2018年には、SBT(Science Based Targets)イニシアチブ※2の認証を得た「環境目標2030」を制定するとともに、2020年には、「環境ビジョン2050」を改定し、2050年までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス(GHG)排出の実質ゼロを目指すことを掲げました。従来の省エネルギーの取り組みに加え、GHGを排出しない再生可能エネルギーの導入、次世代インフラの利活用の検討やバリューチェーンのステークホルダーとの協働の取り組みを進めています。

今回、「環境目標2030」を改定し、「自社拠点でのGHG排出量を50%削減※3」「バリューチェーン全体におけるGHG排出量を30%削減※3」を目指します。この目標達成に向け、推進施策として、企業内部でGHGに価格を独自に設定し、GHG排出削減を促進する内部炭素価格をグループ各社に順次導入することを決定しました。

また、国連グローバル・コンパクト、SBTイニシアチブ、We Mean Business ※4が主催する温暖化による世界の気温上昇を1.5℃に抑える目標づくりを呼び掛ける「Business Ambition for 1.5℃」に賛同し、署名しました。

グローバルな社会課題の解決に向け、グループ一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいきます。

「サントリー環境目標2030」

「環境ビジョン2050」達成に向けて、以下環境目標2030を掲げます。

1.水

・最新の節水技術を活用し、自社工場での水使用をグローバルで15%削減※5

・水ストレスの高い地域を中心に、半数以上の自社工場で水源涵養活動を実施

・水負荷の高い主要原料について、サプライヤーと協働で持続可能な水使用を追求

・水に関する啓発プログラムに加えて、安全な水の提供にも取り組み、合わせて100万人以上に展開

2.温室効果ガス(GHG)

・自社拠点でのGHG排出量を50%削減※3

・バリューチェーン全体におけるGHG排出量を30%削減※3

「サントリー環境ビジョン2050」

サントリーグループは、「人と自然と響きあう」企業として、水のサステナビリティ、気候変動対策を柱に、持続可能な地球環境を次代に引き渡すことを目的に、2050年に向け、以下のビジョンを掲げます。

1.水のサステナビリティ

・全世界の自社工場での水使用を半減※5

・全世界の自社工場で取水する量以上の水を育むための水源や生態系を保全

・主要な原料農作物における持続可能な水使用を実現

・主要な事業展開国において「水理念」を広く社会と共有

2.気候変動対策

・2050年までに、バリューチェーン全体で、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す

省エネルギー活動の推進、再生可能エネルギーの積極的な導入、次世代インフラの利活用およびバリューチェーンのステークホルダーとの協働を通じ脱炭素社会の実現に向けて取り組む

※1 Scope1&2, 2019年の排出量を基準とする

※2 UNGC(国連グローバル・コンパクト)、CDP(気候変動対策に関する情報開示を推進する機関投資家の連合体)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)が共同で設立した国際的なイニシアチブ。企業が、科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標を設定するよう働きかけている

※3 2019年の排出量を基準とする

※4 企業や投資家の温暖化対策を推進している国際機関やシンクタンク、NGO等が構成機関となり運営しているプラットフォーム

※5 2015年における事業領域を前提とした原単位での削減

▼サントリーグループのサステナビリティ https://www.suntory.co.jp/company/csr/

▼サントリーグループの環境負荷低減活動 https://www.suntory.co.jp/eco/teigen/