サステナビリティトピックス

公益財団法人 サントリー生命科学財団が若手研究者支援プログラムを新設

若手研究者を支援する「サントリーSunRiSE」

公益財団法人 サントリー生命科学財団は、研究奨励助成事業の一つとして、1月31日に「サントリーSunRiSE 生命科学研究者支援プログラム」を新たに設立し、総額5億円を支援することを決定しました。生命科学分野における若手研究者10人に対し、1人あたり5,000万円(年間1,000万円×5年間)の支援となります。

  • Suntory Rising Stars Encouragement Program in Life Sciences

近年、日本の科学技術力は、国際的な低下に直面していると考えられており、とりわけ、基礎研究分野での次世代の若手研究者が、自由な発想のもとに研究することが難しくなってきていると言われています。今回設立する「サントリーSunRiSE 生命科学研究者支援プログラム」は、こうした現状に対して、若手研究者が志の大きい挑戦的なテーマに取り組み、研究者の“知りたい、極めたい”を実現できるよう、資金の使途や期間の制限をできる限り排除し、柔軟性・有効性の高い支援を行うものです。途中経過や成果を他の研究者と議論することでネットワークを構築し、さらなる展開につなげることも支援をしていきます。サントリー生命科学財団では、当基金の活動を通じて、これからの日本を担う若者の大いなるチャレンジを支援し、日本の基礎研究の活性化を図ります。

サントリー生命科学財団とは

サントリー生命科学財団は、サントリー2代目社長 佐治敬三の「これからの日本は学問や文化を通じて、世界の平和と繁栄に貢献していくべき」との考えのもと、1946年に設立された財団法人食品化学研究所を前身とする公益財団法人です。生物有機化学分野での生命現象に関わる基礎研究および関連する科学の振興をもって人類の幸福と繁栄に寄与することを目的とし、独自の研究所である生物有機科学研究所において生命科学分野の基礎研究を実施しています。また、1980年に開始した我が国で初めてのポスドク制度や、若手研究者のグラント、大学院生のスカラーシップなど、科学人材の輩出に有効な人材育成事業ならびに奨励助成事業を進めています。