2018年10月11日(木)、サントリーホールディングス株式会社は、work with Pride※1が策定する企業・団体等におけるLGBTなどの性的マイノリティに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」※2において、最高評価の「ゴールド」を2年連続で受賞しました。(2017年も「ゴールド」、2016年は「ブロンズ」を受賞)
ダイバーシティ経営について
サントリーグループでは、新たな価値を絶えず創造していくためには、国籍や年齢などにとらわれることなく、人材の多様性を推進し、多様な価値観や発想を取り入れ、活かすことが重要であるとの考えのもと、「ダイバーシティ経営」を人事の基本方針としています。従業員一人ひとりが最大限に力を発揮する、創造性あふれる職場環境とするために、従業員の属性の多様化を推進し、違いを受け入れ、活かす組織づくりを目指しております。
2017年には異なる文化や、多様な意見や考え方により新たな価値を創造することを目的とした「Suntory Group Diversity Vision」を設定、グループ全体でダイバーシティを更に推進しています。
個性や価値観の違いにより、個人の能力が発揮できないのは、当事者にとってだけではなく、企業にとっても大きな損失になります。また、いろいろな価値観や立場の方がいれば、それぞれの個性がぶつかり合って、新たな価値を生み出すということに繋がります。それは企業にとって、大きなプラスになるはずです。
今はお客様の要望や求められる商品も多様化しています。それぞれの方に合った商品をどう開発するか、どういう手段でお届けするかというのは、いろんな人間の視野・視点があってこそ対応できるものです。そのためにも、多様な人材を生かせる社内環境が必要だと考えています。
LGBTの取り組み
ダイバーシティ経営の一環として、全ての従業員がいきいきと自分らしく働くことができる企業を目指し、LGBTに関する活動を続けており、その取り組みを強化すべく、2016年にはプロジェクトチームを発足しました。2017年より以下の具体的な取り組みを実施しています。
(具体的な取り組み)
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1.就業規則における配偶者の定義に「同姓パートナー」を加える改定
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2.LGBTに関する相談窓口の設置
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3.イントラネット上にてLGBT当事者とALLY(アライ・よき理解者)のためのLGBTハンドブックの作成
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4.性別に関係なく誰でも自由に使えるよう、多目的トイレマークの表示を順次切りかえ
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5.全社員へのeラーニングなどを実施
今回のゴールド受賞も、こうした取り組みを評価していただいたものと思います。
しかし、LGBTに関する取組みは、その他のダイバ―シティ推進活動と同様に、一朝一夕に成しえるものではありません。継続的に、様々な手段を使って社内に発信し続けることで、少しずつ風土の醸成が進んでいくのだと思います。
全ての人がイキイキと自分らしく働けるサントリーグループ、そして一人ひとりの“Growing for Good”実現に向けて、今後もLGBTに関する取組みを含めたダイバーシティ経営を継続して推進して参ります。
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※1LGBTなどの性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体。日本の企業内で「LGBT」の人々が自分らしく働ける職場づくりを進めるための情報を提供し、各企業が積極的に取り組むきっかけを提供することを目的としています。
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※21.Policy(行動宣言)2.Representation(当事者コミュニティ)3.Inspiration(啓発活動)4.Development(人事制度・プログラム)5.Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5つに分類されています。日本初のLGBTに関する評価指標で、2016年に策定されました。