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本社所在地〒135-0061 東京都江東区豊洲3-2-24(豊洲フォレシア16F)
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設立1983年3月1日
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資本金1億円1億円<サントリーホールディングス(株)100%出資>
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売上高75.8億円(2023年12月期・連結ベース)
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従業員数2,654名:契約社員、アルバイト等含む(2024年4月時点)
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事業内容サントリーグループ各社の広報・マーケティング支援業務、企業PR 施設・商業施設インフォメーションなどのサービス業務、コンサートホール・美術館など文化施設の管理運営・サービス業務、イベントの企画・運営業務、コールセンターの運営、研修・コンサルティング業務ほか
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Webサイト
会社概要・理念
サントリーパブリシティサービス(株)(SPS)は、サントリーの工場や、多くのコンサートホール・美術館で、お客様の感動体験にふさわしい高品質・高付加価値なサービスを提供しています。また、全国の公共文化施設の指定管理者施設や商業施設の総合案内、企業ミュージアムの受付なども運営。さらに近年では、教育研修、施設運営コンサルティング、総務業務、事務局業務、イベントの企画・運営、企業のCSR活動支援など、多岐にわたる領域へ事業を拡大させています。私たちSPSは、「笑顔・活気・潤いを生み出し、豊かな心が溢れる社会を創造する」というビジョンに向かって挑戦し続けます。
主なサステナビリティ活動
サステナビリティ経営の推進
従業員自らサービス憲章「OUR CREDO」を作成
SPSには、サービスに必要なホスピタリティマインドの醸成と継承のために、3つのモットーと18のスタンダードからなる独自のサービス憲章「OUR CREDO」があります。「OUR CREDO」は、サービス提供者としての気持ちや行動の指針となるものを従業員自らの手により明文化し、誰にでも分かりやすくまとめたものです。この憲章の内容を実際のサービスに活かすために、従業員全員が常にこの「OUR CREDO」を携帯しています。
特にサービスの現場ではミーティング時に従業員一人ひとりが、サービスの事例を振り返り「OUR CREDO」と照らしあわせることで、ホスピタリティマインドを共有しています。
コンプライアンス活動を推進
コンプライアンス体制を構築・運用していくために、情報セキュリティ、個人情報管理、長時間労働対策、コンプライアンス全般に関する社内教育(集合研修の実施・e-ラーニングの実施・教育用ハンドブック作成・社内イントラネット上のコンプライアンスページの管理)などに取り組んでいます。また、各職場でコンプライアンスの周知・啓発を実施しています。
お客様とのかかわり
お客様の個人情報の管理を徹底
個人情報保護法に基づき、個人情報管理台帳を作成して、個人情報の管理を行っています。年1回、個人情報管理台帳の見直しを行うとともに、個人情報管理台帳の申請書フォーマット類・管理ルールなどの見直しを随時実施しています。
2018年6月にはISO27001(ISMS)認証を取得しました(認証登録範囲:文化ハピネス事業による公立文化施設運営のための拠点サポートおよび新規開拓業務およびゲストリレーション事業による音楽ホール、劇場、美術館運営のための拠点サポートおよび新規開拓業務)。
スタッフが目指す姿を定めて接客サービスの質を向上
スタッフに必要な接客・サービスの意識、マインドやスキルを細かく具体的な項目に落とし込み、それに沿ってスタッフの育成や研修を実施。ロールプレイングや価値観のすりあわせを通じて、お客様の気持ちに添ったサービスを提供できているか、多角的に検証しています。実際の接客についても、目指す姿に基づいて確認・検証しています。
お客様視点を把握して事業に反映
当社が運営を受託している施設では、随時お客様へのアンケートを実施しています。お客様よりご指摘いただいた内容については、その施設で働くすべての従業員で共有し、改善に向けて取り組んでいます。また、各施設で働く従業員同士がお互いにお客様の立場に立って訪問しあい、サービスの質を確認しています。
商品の表示内容の見やすさ・分かりやすさを確認
商品のパッケージやラベル、取扱説明書などへの表示内容については、サントリーグループ基準に則り、表現の分かりやすさ、文字や絵の大きさ、文字と背景色のコントラスト、表示の位置などの項目を確認しています。
「サントリーグループ サステナビリティビジョン」に対する取り組み
水
次世代環境教育「水育(みずいく)」を展開
「水育(みずいく)」は、次世代を担う子どもたちに、人間にとっての水の大切さやかかわりの深さなどを伝え、水を育み自然を愛する心を育てるサントリー独自のプログラムです。SPSでは、サントリーに提案を行い、子どもたちに伝えたい内容をともに考えてきました。年間を通して約200校の小学校での「出張授業」と自然体験プログラム「森と水の学校」を担当しています。
容器・包装
販売する商品にも環境視点を採用
商品を新たに開発する際や、取り扱う際には、(1)商品や包材に環境に負荷のかかる素材を使用しない、(2)包材識別マークを付ける、(3)過剰包装を行わない、などの環境視点での基準を設けています。また、製造元の環境への取り組み状況もあわせて確認しています。
健康
長時間勤務の是正を強化
労働安全衛生法に則って「衛生委員会」を設置し、安全・衛生に係る具体策の検討・審議を行っており、長時間勤務への対策を重点活動の一つとして取り組んでいます。また、衛生委員会での報告内容は、役員会議などでも報告・検討され、対策の強化を図っています。
特に管理者層については、長時間労働がもたらす影響やその内容を伝え、労働時間管理の重要性を理解する研修の場を定期的に設けており、従業員の過勤削減、健康管理に関する意識の醸成を行っています。
健康維持・増進をサポート
ウォーキングイベントへの参画や、健康アプリの利用促進を行い、従業員の健康維持をサポートしています。また、産業医・産業保健師による健康相談日を対面・オンライン双方で設け、健康相談日には体の健康はもちろん、メンタルヘルスについての相談も実施し、心と体の疾病の予防と早期発見に役立てています。
電話相談窓口「心とからだの相談窓口」も設置し、気軽に相談できる体制を整えています。また、各種研修に「セルフケア」「ラインケア」「事業場内ケア」「事業場外ケア」の他「メンバーケア」に関するプログラムを組み込み従業員のメンタルケアをサポートしています。
人権
ビジネスパートナーとのかかわり
下請法の遵守を徹底
下請法説明資料・注文書のひな型を用意し、定期的に実態調査を行っています。新しく設置された部署については、下請法対象会社との取引における注意点などについての説明会を実施し、下請法を遵守するよう確認を行っています。
企業調査を実施して信頼性を確認
新たに取引を開始する際、SPSは新規に取引を開始する取引先についての企業調査を実施するほか、「反社会的勢力の排除」の契約条項を盛り込んだ契約書を交わして、取引先の社会的立場や信頼性を確認しています。
また、食品やグッズなどの開発を委託している取引先に対しては定期的に製造現場を調査。品質管理・環境への取り組みなどを確認しています。
従業員に対する取り組み
ワークライフバランスを推進
さまざまな価値観・働き方・ライフスタイルを持つ従業員が、仕事でもプライベートでも充実した日々を送り、働きがいを持って活躍できる会社・組織を目指し、制度や運用の整備を進めています。産前産後休暇や育児休業制度、時間単位での代休取得制度をはじめ、時短勤務や時差勤務なども導入し、従業員の柔軟な働き方をサポートしています。
「テレワーク」「子育てセーフティネット」導入
育児休暇を終えて復職する社員が、「キャリア形成と育児の両立」を実現できる環境を整えるために、「テレワーク」と「子育てセーフティネット(ベビーシッター制度等)」を導入しました。
「テレワーク」は、子育て中の社員以外の活用も推進し、場所や時間にとらわれない働き方をサポートしています。
厚生労働省認証マークを獲得
女性の活躍推進に関する認証「えるぼし」(厚生労働省)
2017年、厚生労働省が「女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業」を認定する制度「えるぼし」認定の第2段階目マークを獲得しました。このほか、地方自治体が制定する女性が活躍する企業に与えられる認証も受けています。今後も制度や環境を整備し、女性だけでなくさまざまな従業員が働きやすい環境を維持していきます。
- 厚生労働省「えるぼし」第2段階目認定取得
「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマーク「トモニン」
- 厚生労働省「トモニン」認定取得
その他自治体の認証
- 「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」二つ星認証、「イクメン推進企業」認定取得
- 札幌市「ワーク・ライフ・バランス plus」ステップ2認証取得
ダイバーシティの推進
SPSは、「多様性を認めあう」を全社の方針とし、多様性を認めあう風土づくりや施策に積極的に取り組んでいます。当社は従業員の9割を女性が占めますが、お客様や価値観の多様化を鑑み、男性従業員や外国籍従業員の採用も増やしています。
障がい者雇用を促進
事務や物販、文化施設の来館者対応など、幅広い分野で障がいのある従業員が活躍しています。全社で目標とする雇用者人数を掲げ、法定雇用率2.3%の達成・維持を目指して、障がい者雇用に取り組んでいます。2023年4月末時点での雇用率は2.57%です。
また、一人ひとりの適性にあわせた仕事に従事できるよう、全国の各拠点で管理者層が障がいに対する理解を深めるとともに、現場業務の特性や必要なスキル、業務量などをきめ細かく確認し、能力を発揮できる業務の創出に努めています。あわせて、通勤や就業に関してもできる限りの配慮を行っています。
新たな研修制度で従業員の能力開発を支援
入社時研修、サントリーグループ共通の応募型研修のほか、職位別研修、キャリア研修を実施しています。自己学習支援も積極的に推進しており、通信教育やe-ラーニングを導入し、個々人の課題にあった能力開発の機会として提供しています。また、研修以外の全社活動(会議体やプロジェクト)も教育の機会と捉え、従業員のキャリア開発・人材育成につなげています。
また、目標設定に基づく「成果考課」と、期待役割に基づく「役割考動考課」による人事考課制度を導入しており、上司とのキャリア面談によって納得性の高い評価を行っています。
生活文化
災害時支援
指定管理者として管理運営を行っている公共文化施設は、地域の方々をはじめ多くの方が訪れます。そのため、災害時や緊急時に迅速かつスムーズな対応ができるよう、所轄消防署の指導のもとで定期的に防災訓練や応急救護研修、AED(自動体外式除細動器)研修などを実施しています。また、本社では大規模地震対応マニュアルを整備し、継続的な啓発活動を行っています。
地域社会への貢献活動
公の施設の指定管理者として、施設の魅力を最大限に活かした文化事業の企画・立案を行い、ホスピタリティ溢れるサービスの提供に努めています。特に、地域の方々が自ら企画や運営に参画できるプログラムや青少年育成を目的とするオリジナリティが高い企画、近隣施設へのアウトリーチ活動など、文化振興・活性化につながる取り組みや、利用者の声を運営に活かす仕組みを通じ、どなたにも利用しやすく、長く愛される施設運営を目指しています。
「みんなの音楽会 バリアフリーコンサート」
SPSが指定管理者として運営する「大和市文化創造拠点シリウス」では、国内で活躍するアーティストによる「バリアフリーコンサート」を開催しています。小さなお子さまからお年寄りまで幅広い年代のお客様が楽しめるプログラムを提供するとともに、手話通訳や難聴者支援システムの導入、点字プログラムの配布やUDトークによる文字支援、サービス介助士の配置など、ハンディキャップを持つお客様への鑑賞サポートも行っています。個性を尊重しあう共生社会を目指して、多様な方々が同じ空間でコンサートを楽しむ機会を継続的に創り出しています。
次世代の育成支援
SPSは、次世代を担う子どもたちの可能性や成長を促進・支援するさまざまな活動を展開しています。
職業体験
地域の子どもたちに文化芸術に親しみを持ってもらうきっかけとして、SPSが指定管理者として運営する公共施設での職業体験を実施しています。
「やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)」では、舞台スタッフの仕事を体験できる「親子で参加しよう!舞台のお仕事体験会」を開催しています。実際にステージにスポットライトを当てたり、音響機材に触れてスピーカーから音を出すなど、公演を支えるプロの技術を体験を通して学びます。
「小金井市民交流センター」では、市内の小中学生を対象に、記者になりきって公演の取材をする「こがねいジュニア特派員」のイベントを開催しています。子どもたちならではの個性豊かな視点と表現力で取材レポートを作成する体験を通じて、新たな学習への意欲向上へとつなげています。