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本社所在地4141 ParkLake Ave., Suite 600, Raleigh, NC 27612, USA
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設立1999年
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事業内容米国におけるペプシコおよびPBVの飲料ブランドの生産・流通・販売
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ホームページ
主なサステナビリティ活動
水
水使用の最適化
水は、ペプシ・ボトリング・ベンチャーズ(PBV)の商品にとって欠かせない重要な資源です。水に対する責任は、製造プロセスでは極めて重要となります。最先端の逆浸透ろ過装置は、水の純度と節水を最適化できるように設計されています。ROシステムやその他の製造プロセスから出る未使用の水を二次利用によりリサイクルすることで、放出前に水を最大限節約します。また、PBVは高度な浄水システムに投資を続け、排水を最小限にしつつ、製品の品質を最大限に保てるように努めています。
工場周辺の河川上流の水質保護活動を実施
PBVの本社工場は、アメリカ・ノースカロライナ州中央部のヌース川上流域に位置します。ヌース川上流域には、住人や地元企業など約30万人以上に生活水や飲料水を提供している貯水池があります。この地域では、人口が急速に増加していることから、ヌース川の水域をきれいに保ち、持続的に豊かな水を地域に提供する重要性はいっそう増しています。PBVでは、2005年から地元の森林保全団体、自治体、土地所有者らと「ヌース川上流クリーンウォーターイニシアティブ」を通じて連携し、河川の水質を守るため、土壌の保全に取り組んでいます。また、外来種を取り除き、在来の環境を取り戻す活動にも取り組んでいます。
CO2
省エネルギー・CO2削減に寄与する車両と配送システムの導入
2011年、PBVは、全米のペプシボトラーで初めて、CooLift(クーリフト)パレットと特注の昇降式トレーラーを組み合わせた自動オーダーピッキングシステムを導入しました。このシステムの導入で、配送時間が短縮され、配送員の体力的負担も軽減されました。また、日々最適な配送ルートを選び、配送時間とガソリンを削減しています。さらに、ハイブリッド車の採用率は50%以上を達成しています。
ペットボトルの内製化によるCO2削減
2012年PBVでは、ペットボトル容器の外部調達を停止し、ノースカロライナにある自社工場で製造を開始しました。2020年には、プラスチック包装材の生産を拡大し、プラスチックをボトルの形に成型する射出成形の工程を導入しました。ペットボトルとプリフォームの自社生産により、プラスチック梱包資材運搬用トラックを30台から1台に減らすことができました。さらに、自社生産プロセスにより、PBVはペットボトルの重量を平均20%削減できました。また、新しいボトルは、再生プラスチックを10%使用しています。さらに、新たに導入した生産設備は、従来の設備と比較すると、エネルギー効率が20%改善されています。
容器・包装
プラスチックケースとパレットのリユース・リサイクル
PBVで使われるプラスチックと木製のパレットの99%は、複数回再利用されています。また、プラスチック製ケースは、何年も繰り返し使用できる素材を採用することで、埋め立て処理される段ボールや木材を使う必要がなくなりました。破損してしまったケースやパレットは自社施設に送られてリサイクルされ、再び新しく生まれ変わります。その他の商品には、リサイクル可能な収縮フィルムを使用し、補助梱包を使わないように努めています。
自社工場内の集中型リサイクルセンターによるリサイクル推進
PBVの製造工場は、リサイクルセンターとしての役割も果たしています。段ボール、ストレッチフィルム、金属、ペットボトルといった資源は分別回収され、リサイクルセンターに集められます。顧客から返品された賞味期限切れの商品は粉砕処理され、再利用可能なパッケージは外部に販売します。さらに車両庫では、古い車や廃油、バッテリーやタイヤがリサイクルされています。これによって、2020年はPBVの総廃棄量のリサイクル率は90%でした。
健康
健康的な食生活のサポート
お客様の食生活において飲料の栄養バランスを改善することを目的とした数多くの取り組みの1つとして、PBVは、お客様の健康に貢献するドリンク各種を販売しています。お客様は、ペプシコのWebサイトから、当社商品の栄養に関する情報を入手することができます。
人権
従業員が健康でいきいきと働ける職場づくり
従業員の健康を守るために安全衛生部が健康管理を行い、より健康的に働けるように指導をしています。また、すべての従業員に対して毎年健康診断の受診を促し、従業員とその配偶者に無料でインフルエンザの予防接種を行っています。毎年選抜された工場で行われる「安全管理の日」では、地元の病院や健康の専門家を招き、正しい水分補給の方法や心臓の健康といったトピックスについて講演を行っています。AED(自動体外式除細動器)は全工場に設置されており、選ばれた従業員が基本的な応急処置方法と心肺機能蘇生法の訓練を受けています。「金曜日は新鮮フルーツの日」は全事業所で毎月1回開催され、健康的な朝食や軽食を提供し、従業員の健康維持・増進を図っています。
さらに、総体的に組織の健全性を維持するため、1年おきに従業員意見調査を実施しています。従業員の意見に耳を傾けて話し合いの場を設けることで、組織全体の変革へとつなげています。
選択された施設において、従業者数に応じたバイオメトリックテストも行われています。スクリーニングは、当社従業員に、現在の健康状態に関する知識や意識の醸成に役立っています。従業員は自分の健康状態に関する理解を深めることになり、状況の改善が必要な場合には担当医に相談することもできます。予防的健康維持は従業員の健康と安全の主要なテーマの1つです。
東部の地域で実施していた運動促進プログラムも、大きな成功を収めました。同様のプログラムを作成しているいくつかの企業 (例:UPS、ボーイング、フォルクスワーゲンなど) のように、PBVも作業中の従業員の傷害リスクを軽減するために、このプログラムを採用しました。ストレッチ、痛みを管理するためのボディセラピー的自己マッサージ技術、商品取り扱い時の人間工学に基づいた荷上げ技術が、このプログラムの重要な要素となっています。
作業環境の安全は、PBVが最も真剣に捉えている課題です。「安全第一」を厳守するため、当社では数多くの施設に「安全の日」を設定しています。「安全の日」の活動は、ハイウェイパトロールによるインストラクター主導のトレーニングから、消火訓練やフォークリフト訓練など、実践的な活動まで多岐にわたります。「安全の日」のイベントは、安全かつ生産的な作業環境に向けた最適な実践方法を作業者に楽しく学んでもらう機会です。
生活文化
自然災害の被災地支援
PBVは、自然災害の被災者のために、支援団体や赤十字に多くの資金援助を行っています。
地域に根ざした活動
品質への取り組み
品質マネジメント
PBVは、品質管理を徹底し、安全で高品質な商品を提供するため、ペプシコ共通の品質基準と自社独自の品質基準を遵守するとともに「AIBフードセーフティ(GMP)指導・監査システム※1」を導入しています。また、国際食品安全イニシアチブ(GFSI)の承認した食品安全システムスキームであるFSSC22000※2の認証も取得しています。
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※1安全な食品を製造するためにとらなければならない行動のガイドラインであるGMP(適正製造規範)を重視した食品安全管理システム
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※2Food Safety System Certification 22000 (FSSC-22000): ISO22000とISO/TS22002(以前のPAS-220)を組み合わせたGFSI承認の食品安全認証スキームであり、食品製造のための食品安全に関する前提条件プログラムと食品安全システム