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本社所在地上海市静安区恒豊路329号号中港汇・静安23階
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設立2012年4月
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資本金US$ 196,000
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事業内容環境緑化システム「花のかべ」「森のかべ」「ミドリエデザイン」「GG」等の製造・販売、オゾン浄化塗料「Ozoeater」商品の製造・販売
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Webサイト
会社概要・理念
TOYOTAとSUNTORY― 両社のこれまでの活動内容
- トヨタは、1989年からバイオに関する基礎研究を開始。2001年専門組織としてバイオ・緑化事業部を設置してからは、豪州植林、都市緑化、花卉製造、畜産バイオマスなどのバイオ・緑化事業を進めてきました。特に都市緑化の分野においては、「スマートグリーンパーキング」「スマートグリーンウォール 」など地球環境に貢献する多数の緑化商品を発表してきました。
- サントリーは、2008年、環境緑化部を設立し環境緑化事業に参入。「街を緑へ」をコンセプトに2009年4月にはサントリーミドリエ株式会社として独立分社化を果たしました。独自に開発した土に代わる新素材の「パフカル」を使用した画期的な屋内外の緑化システムにより、「緑のある快適な空間づくり」の提案を続け、2010年の上海万博に採用されるなど、中国においても、高い評価を受けていました。
- その両社が2012年4月に中国上海でトヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限公司を設立。以降、現在では事業体を中国に集約し、中国を中心に13の国と地域で環境緑化事業を展開しています。
Green to Blue ― 緑の意味を、緑の価値を、変えていく緑
土に代わる新素材「パフカル」の開発から始まった、ミドリエの都市緑化。この新しい土壌に、壁面緑化システム「花のかべ」を組みあわせ、都市に生きる人が緑を絶やさない環境づくりに参加できる仕組みをかたちにしました。置くだけの緑、飾るだけの緑から、自由にデザインできる緑へ。この青い星のために、一番貢献できるのは都市の緑化だと信じて。
Ozoeater ― 空気をキレイに
「Ozoeater」はトヨタ自動車㈱とアイシン化工㈱が開発した、有害物質なオゾンを酸素に直接分解する性能を有する塗料であり、高い空気浄化性能が確認されています。トヨタサントリーミドリエでは、2022年よりこの塗料を活用した商品の製造・販売を本格的に開始。新たな環境貢献ビジネスに取り組み始めました。
主なサステナビリティ活動
サステナビリティ経営の推進
私たちの事業そのものが地球環境への貢献につながり、グループ企業理念「人と自然と響きあい、豊かな生活文化と創造した『人間の生命の輝き』をめざす」にも重なっています。そのため事業の拡大・成長こそが本業を通じたサステナビリティ経営であると考えています。
コーポレート・ガバナンスについては、経営会議を通じて迅速な意思決定と業務執行を図り、経営を取り巻くさまざまなリスクについては未然防止と早期対応を行う体制を整えています。また、グループ企業倫理綱領に基づいてコンプライアンス意識の徹底を図り、コンプライアンス経営を全従業員で推進しています。
お客様とのかかわり
壁面・室内緑化に最適な緑化プランを提案
トヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限公司は、土に代わる新素材「パフカル」をベースに、植物の生育に適した緑化資材を開発するとともに、豊富な植栽バリエーションを整え、壁面・室内緑化に最適な緑化プランを提案しています。
サントリーサステナビリティビジョンに対する取り組み
CO2
CO2削減効果
2012年の設立以降の10年間で、延べ2,500件・50,000m2以上の壁面緑化を導入し、1年あたり170t以上のCO2を削減しています。
健康
健康・心の豊かさ
壁面緑化は、空気浄化、消音、湿度維持に加え、リラックス効果、心地良さなど、人々の健康と心の豊かさにも貢献しています。
人権
人材育成
従業員一人ひとりが自らの人生設計のなかで能力を開発し、それを社業に発揮できるよう、現場で個々の能力を最大限に発揮できる育成・支援を行っています。また、公平な評価と成果に応じたメリハリある処遇によって、従業員の努力に報いることができる人事制度を運用しています。
お取引先への取り組み
国内外のお取引先と情報・意見交換
トヨタサントリーミドリエ(上海)有限公司は、資材や苗などの調達先と積極的にコミュニケーションを取っています。資材については、生産現場で品質基準を守っているかを確認するとともに、情報・意見を交換しています。
また、現場での施工や販売を担う代理店とも定期的にコミュニケーションを取り、お客様への商品・サービス提供時の品質向上に努めています。
そのほかの環境への取り組み
空気浄化への取組
CO2、CH4(メタン)に次ぐ温室効果ガスであるO3(オゾン)を半永久的に酸素に直接分解するオゾン浄化塗料「Ozoeater(オゾイーター)」をトヨタ自動車とアイシン化工が共同開発。オゾン汚染が深刻化している中国、アジアの空気浄化を目指し、Ozoeaterをパフカルに塗布した「Ozoeaterパフカル」を商品化しました。また、Ozoeaterはアンモニアや硫化水素による臭い成分に対して、99%以上の消臭効果もあるため、さまざまなシーンでOzoeaterを活用いただけるよう、商品化を進めています。
心に緑の火を灯す活動
トヨタグループ、およびサントリーグループ従業員の環境意識・エコマインドを醸成するため、両社のオフィスや工場に壁面緑化を導入するとともに、両社グループ従業員に苗つきのパフカルを配布しています。この苗つきパフカルの配布により、一人ひとりが植物を育てるなかで、癒しや活力を得られるだけでなく、「環境問題について意識が高まった」といったうれしい声を数多く届いています。これらの声をもとに開発した観葉植物の新ブランド「GG」を2023年4月にリリースし、一人でも多くの方の“心に緑の火を灯す”べく、活動しています。
生物多様性への取り組み
2010年11月にオープンした、ヨドバシカメラ「マルチメディア京都」の壁面に採用された当社の緑化システムは、総面積1,120m2の「花のかべ」です。このプロジェクトでは、生態系への配慮の観点から地元京都の「糺の森」に生育する植物を中心に企画・施工しています。
また、中国広州にある広汽トヨタ自動車有限会社(GTMC)では、工場と地域生態系の良好関係を築くという目標を持ち、地域の生物多様性の保護に力を入れるため、2020年に園内に地元の植物を植えたビオトープを建設しました。トヨタ自動車㈱との取り組みの一環として、トヨタサントリーミドリエもこの建設プロジェクトに参画しています。