水や自然の恵みに支えられているサントリーグループは、水を育む森を守る「天然水の森」活動をはじめ、美しい水を未来へとつなぐ環境活動を行っています。
2004年に開始した次世代環境教育「水育(みずいく)」※もその活動のひとつです。
「水育」は子どもたちが自然のすばらしさを感じ、水や、水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるかを考える、次世代に向けたサントリー独自のプログラムです。
日本のほか世界7ヵ国で各国のNGOなどとコラボレーションのもと展開しており、累計参加者は58万人を突破しました(2023年12月末時点)。
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※「水育」はサントリーホールディングス株式会社の登録商標です
後援:環境省、文部科学省など
世界8カ国で「水育」を展開
日本
「水育」では、親子で自然体験を行う「森と水の学校」と、小学校で行う「出張授業」の2つを中心に活動しています。
「水育」は、文部科学省「青少年の体験活動推進企業表彰」で、2023年度審査員委員会優秀賞を受賞しています。
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※後援:環境省、文部科学省など
森と水の学校
「森と水の学校」は、小学校3~6年生とその保護者を対象に「サントリー天然水」のふるさとで開かれる自然体験プログラムです。白州(山梨県)・北アルプス(長野)・奥大山(鳥取県)・阿蘇(熊本県)の広大な自然のなかで、「水の大切さ」や「水を育む森や自然の大切さ」を体感します。自宅から自然体験ができるリモート校も開催しています。なお、「森と水の学校」は環境教育に関わる地元で活躍する専門の講師と一緒にプログラムを実施しています。
出張授業
小学校4・5年生を対象に、小学校を訪問して先生方と一緒に行う授業です。映像や対話を通して、自然の仕組みや大切さを学び、未来に水を引き継ぐために何ができるのかを考えます。オンライン授業も実施しており、日本全国の小学校で実施可能になりました。
ベトナム
2015年3月以降、ベトナム版「水育」を実施しています。
国際的なNGOの協力のもとオリジナルの教材を開発し、2017年からはベトナム共産党中央委員会Young Pioneer Organization (CCYPO)と協力、さらに2022年からは教育訓練省とも連携し、水の大切さや衛生管理、水源保全の重要性などについて学習する授業を、小学校3~4年生の児童対象に行っています。また、授業を実施している主な小学校においてトイレや洗面所などの改修や設置を支援し、子どもたちの衛生環境の向上にも貢献しています。
この活動はSDGsターゲット6<安全な水とトイレを世界中に>の6.bへの貢献と位置づけています。
なお、2022年12月にサントリー ペプシコ・ベトナム・ビバレッジ社が教育訓練省と包括的な協力協定を締結し、3カ年の計画を立てて「水育」プログラムをベトナム全国に展開しています。
タイ
2019年7月からタイで「水育」を実施しています。
地元NGOの協力のもと、首都バンコク、ラヨーン県、サラブリー県で、小学校での水に関する啓発プロジェクトを展開しています。また、タイ北部のチェンマイ県や南部のナコーンナーヨック県では、小川の流れを緩やかにして土砂による浸食を防止し、地下水の浸透を助ける小型堰の設置や、小川に土が流出するとこを防ぐための植樹などの水源保全活動に取り組んでおり、今後も継続して実施していく予定です。
フランス
2020年7月より、サントリー食品フランス社は、同社メジュー工場の近隣に位置する自然公園グラン・パーク・ミリベル・ジョナージュと連携して、小学生対象の水に関するワークショップのプログラムを開始しました。水を育む森についてのレクチャーや、雨が森の土に浸透して地下水になる仕組みを理解する実験などを行っています。
さらに、2024年8月より小学校の教員向けの「水育」プログラムの提供をWebサイトにて開始し、多くの小学生が「水育」に参加できる環境を整えています。
中国
2021年9月より、公益団体上海市ボランティア基金会の協力のもと、上海市内の小学生(3~4年生)を対象に「水育」を実施しています。水に関する一般知識や節水の習慣を身につけること、「都市の水はどこからきてどこへ行くのか?」など地域にあわせた内容で、実験や動画も交えながら、中国の子どもたちに自然の仕組みや水の大切さを伝えています。
スペイン
2022年5月以降、スペインでも「水育」を実施しています。地元の環境専門家の協力のもと、トレド県内の小学生(4~6年生)を対象に、トレド工場の水源エリアでの自然体験と、小学校での学習を組みあわせたプログラムを提供しています。水循環、責任ある水使用、水と生物多様性の関わりなど、水の大切さや水源保全の重要性について子どもたちに伝えています。
イギリス
2023年5月からイギリスで「水育」を開始しました。地元の河川の環境を保全する慈善団体の協力のもと、小学生までの子どもとその家族を対象に、コルフォード工場の水源エリアにあたるセヴァーン川流域での自然体験プログラムを展開しています。水循環などの水に関する基礎知識、水と生物多様性の関係など、水の大切さや水源保全の重要性などについて学習する内容です。
ニュージーランド
2023年5月からニュージーランドでも「水育」を開始しました。地元の河川の環境を保全するNPOの協力のもと、小学生を対象に学校での「出張授業」を展開しています。水循環などの水に関する基礎知識、海洋汚染を防ぐために上流河川をきれいにする取り組みなど、水の大切さや水源保全の重要性について学習する内容で、子どもたちに自然の仕組みや水の大切さを伝えています。