ペットボトルの軽量化
「サントリー天然水」550mℓペットボトルには、独自開発の国産最軽量※となる11.9gのペットボトル(自動販売機対応商品は除く)を採用しています。
従来のボトル(13.5g)に比べ、化石由来原料の使用量を550mℓペットボトル1本あたり約4割削減しています。また、2ℓペットボトルは従来品(36.2g)
よりも1本あたり約2割軽量化して29.8gとし、国産2ℓペットボトルで初めて30g以下のボトル重量を実現しました。
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※国産ミネラルウォーターペットボトル(500mℓ~600mℓ)対象。2023年4月現在
「サントリー天然水」550mlの軽量化の変遷※1
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※12009年までは容量500ml
「サントリー天然水」2Lの軽量化の変遷
国産ペットボトル飲料最薄となるロールラベル※1
ペットボトルの商品ラベルについても、薄肉化による環境負荷低減に努めています。2012年には、国産ペットボトルのロールラベルとしては最薄となる16μm(マイクロメートル※2)のラベルを実用化しました。2014年4月からは、さらに薄肉化した12μmのラベルを「サントリー天然水」2ℓペットボトル、550mℓペットボトルで導入し、以降、ロールラベルを採用している全商品への展開を進めています。これにより従来のラベル(16μm)に比べて、CO2排出量を25%削減※3することができました。
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※1ミシン目ではがすのではなく、のりづけ部分からはがすタイプの商品ラベル
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※21,000分の1mm
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※3フィルム(ラベル)製造工程における削減率
ラベル製造時のCO2排出量を抑える水性フレキソ印刷および水現像フレキソ版の導入
従来のラベル印刷方式である油性グラビア印刷と比較し、ラベル製造時のCO2排出量を半分以下に抑えることができる、水性フレキソ印刷への切り替えを「伊右衛門」「サントリー天然水」「サントリー烏龍茶」「GREEN DA・KA・RA」「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」など多くの商品で進めています。また2024年には、ラベル製版時のCO2排出量を約3割削減できる水現像フレキソ版を、サントリー九州熊本工場で製造する「サントリー天然水」550mlペットボトルのラベルに、国内飲料業界で初導入※1しました。
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※1当社調べ
国産ペットボトル飲料最軽量となるキャップ
ペットボトルのキャップについても環境負荷低減に努めています。2016年9月より、「サントリー天然水」に、植物由来素材を30%使用した国産最軽量※1となる1.85gのキャップを導入しました。これにより従来のペットボトルキャップに比べ、化石由来原料の使用を約35%削減※2し、CO2排出量を約27%削減することができます。
さらに、2019年3月に九州熊本工場(熊本県上益城郡)において「サントリー天然水」550mℓでエチレンを100%植物由来化したポリエチレンキャップ※3を一時的に導入しました。
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※12024年4月現在
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※2「サントリー天然水」(550mℓ)1本あたり
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※3主原料であるエチレンを100%植物由来化したポリエチレンキャップ。ただし、製造ライン切り替え時の微量の化石由来成分および着色剤成分を除く
酒類事業におけるペットボトル開発
食品事業で培われた技術を酒類事業にも大いに活用しています。国産最軽量となる110gの4ℓペットボトルを、サントリーウイスキー「角瓶」「トリス〈クラシック〉」など酒類商品に2016年6月から順次導入しています。従来の134gまたは120gから最大18%軽くすることで、ペット樹脂の使用量を削減し、年間のCO2排出量を約460t(17%)※削減しています。ペットボトルメーカーと協働で、従来のペットボトルで採用していた把手部分を外し、ボトルの中央に深いグリップ部を新たに採用することで、使いやすさにも配慮しています。
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※当社試算
日本の技術力を活かした東南アジアでの世界最軽量※耐熱ペットボトル開発
日本でのペットボトル軽量化の製造技術・設計力を活かし、欧州・アジアで軽量化ボトルを導入してきました。2020年には耐熱充填容器において、機能性・汎用性・デザイン性も追求した世界最軽量※となる15gのペットボトルの開発に成功しました。さらなる取り組みとして、耐熱ペットボトルに窒素を滴下して陽圧化することでボトルの変形を防ぐ技術を活用しています。
また、これまでにタイのサントリーペプシコ ・ビバレッジ・タイランド社、ベトナムのサントリーペプシコ・ベトナム・ビバレッジ社に導入しています。2023年からは同ボトルで100%リサイクル素材を使用したペットボトルの導入も開始しました。
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※耐熱ペットボトル450mℓクラスにおいて(2024年4月時点、当社調べ)
サントリーグローバルスピリッツにおけるペットボトル自製技術の導入
1.75ℓ大容量スピリッツを対象として、サントリーグローバルスピリッツ社では初となるボトル自製技術を2017年より導入しています。この自製化により、14%のボトル重量の軽量化を実現しました。また、トラックでのボトル輸送からプリフォーム輸送に切り替わることで輸送効率が大幅に向上し、環境負荷低減への貢献が大きい取り組みとなりました。
2023年にはさらに軽量化したボトルを導入し、2017年の自製化前と比較して約26%のボトル重量の軽量化を実現しました。本取り組みにより得たボトル自製技術を用いて、100mℓ~1ℓなど他容量へのさらなる展開も検討しています。