社外からの評価(2011年)

2011年

B to Bメカニカルリサイクルによる「リペットボトル」の導入で各賞を受賞

サントリーは、2011年4月、回収ペットボトルを化学的に分子レベルまで分解することなくPET樹脂(高分子)のままで再生し、再びペットボトルに成形するB to Bメカニカルリサイクルシステムを協栄産業(株)と共同で構築。このシステムを導入した「リペットボトル」を「サントリーウーロン茶」2ℓボトルの一部に採用し、石油由来原料とCO2排出量を大幅に削減しました。メカニカルリサイクルの構築は、新たな資源循環の道を拓くものと高く評価され、多くの賞をいただきました。
サントリーでは、当初はメカニカルリサイクル再生樹脂と従来手法のリサイクル樹脂を50%ずつ混合していましたが、1年間の運用で安定供給が可能なことを確認し、2012年4月からメカニカルリサイクル再生樹脂100%使用のリペットボトルを導入しています。今後はリペットボトルの採用を「サントリー緑茶 伊右衛門」などにも順次拡大し、循環型社会へのさらなる貢献を目指します。

2011年12月15日  主催:日本経済新聞社

第21回「日経地球環境技術賞 優秀賞」受賞

「日経地球環境技術賞」は、地球温暖化・オゾン層破壊・生態系への影響・海洋汚染などの地球環境問題に関する調査・研究、技術開発、ものづくりにおいて、優れた成果をあげた取り組みを表彰するものです。
サントリーホールディングス(株)は、B to Bメカニカルリサイクルシステムの構築が、ペットボトルの100%リサイクルを可能とする技術開発として極めて有効と評価され、優秀賞を受賞しました。この賞は、これまで鉄鋼・化学やエネルギー産業、大学などの研究機関が数多く受賞していますが食品業界では初の受賞です。

2011年12月13日  主催:環境省

平成23年度「地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)」受賞

環境省は1998年度から地球温暖化防止対策推進の一環として、毎年、地球温暖化防止月間の12月に、顕著な功績のあった個人または団体に対して環境大臣表彰を行っています。
サントリービジネスエキスパート(株)は、ペットボトルをペットボトルに再生するメカニカルリサイクルを実用化した水平循環システムを構築し、原料となる石油由来原料を90%削減、CO2排出量を60%削減したことが高く評価され、技術開発・製品化部門で受賞しました。

2011年10月28日  主催:3R活動推進フォーラム

平成23年度「循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰」受賞

環境省は2006年度から3R(Reduce・Reuse・Recycle)の適切な推進に顕著な功績があった企業・団体・個人に対し、循環型社会形成推進功労者として環境大臣表彰を行っています。
サントリー食品インターナショナル(株)とサントリービジネスエキスパート(株)は、国内飲料業界で初めてペットボトルのB to Bメカニカルリサイクルシステムを構築したことが評価され、第6回3R推進全国大会において環境大臣表彰を受賞しました。今回の受賞は、「使用済みペットボトルの循環利用に関する技術の飛躍的向上と利用拡大普及、あわせて石油由来原料や電力消費量削減への貢献」という点が高く評価されたものです。

2011年10月11日  主催:いきものにぎわい企業活動コンテスト実行委員会  後援:環境省、農林水産省

サントリー「天然水の森」の活動が第2回「いきものにぎわい企業活動コンテスト」で「国際森林年特別部門・環境大臣賞」を受賞

「いきものにぎわい企業活動コンテスト」は、2010年に名古屋で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」を契機に創設され、企業による生物多様性の保全や持続的な利用の実践活動がさらに広がることを目的としています。
サントリーホールディングス(株)は、「天然水の森」活動の長期的かつ科学的な視点を取り入れた森林整備活動や次世代教育など総合的に水を育む自然環境との共生を目指した活動が評価され、国際森林年特別部門の「環境大臣賞」を受賞しました。
2011年は国連が定める国際森林年にあたることから、一般部門の8賞に加えて国際森林年特別部門の2賞(環境大臣賞、農林水産大臣賞)が設けられました。環境大臣賞は、農林水産大臣賞と並んで最高賞に位置づけられており、飲料メーカーとして初の受賞となりました。
サントリーグループは、水のサステナビリティを守る「天然水の森」活動を企業の基幹事業と位置づけ、2011年までに工場で使用する水量以上の地下水を涵養するための森林を確保。今後も全国12都府県の「天然水の森」を舞台に、より水源涵養力の高い、生物多様性に富んだ森林を育む取り組みを推進していきます。

2011年9月12日  主催:日本緑化工学会

サントリープロダクツ(株)天然水奥大山ブナの森工場
2011年度「日本緑化工学会賞(技術賞)」を受賞

日本緑化工学会は、緑の再生・創出・保護・管理などに関する研究を推進し、広く緑化技術の向上発展を図り、自然環境の保全・生態系の早期回復・生活環境の改善などに寄与する学術団体です。1993年から緑化工に関する学術および技術の進歩を図ることを目的に、特に優れた業績をあげた個人または団体に「日本緑化工学会賞」を授与しています。
サントリープロダクツ(株)天然水奥大山ブナの森工場、鳥取大学農学部・日置佳之教授、西武造園(株)の3者は、「天然水奥大山ブナの森工場における緑化活動」が評価され、2011年度の技術賞を受賞しました。
天然水奥大山ブナの森工場は、建設当初から日置教授の監修のもと、30年以上先を見据えた緑化計画に沿って、徹底して地域在来の生態系に配慮した環境緑化を推進しています。工場周辺の地域性種苗(ブナやコナラなど)だけを用いた緑化を進め、成木・根株・幼苗を混植するほか、モニタリングによって生育状態の詳細データを蓄積・運用しています。今回の受賞は、こうした活動が生物多様性緑化の優れた実践例と評価されたものです。

  • ある範囲内に分布する種のうち、遺伝子型をはじめ、形態や生理学的特性などに類似性・同一性が認められる集団のこと。