グローバル共通の取組み「水」を通じてサントリーグループが社会に貢献できること

2017年6月6日、有識者の方々を「サントリー天然水南アルプス白州工場」にお招きし、同工場の取組みをご紹介させていただくとともに、2017年1月に策定した『水理念』のもと、世界各地域における水課題解決への貢献を目指すサントリーグループの取組みについてディスカッションしていただきました。

  • 開催日:2017年6月6日(火)
  • 場所:サントリー天然水南アルプス白州工場

有識者

  • 足立 直樹氏
    株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役

  • 沖 大幹氏
    東京大学 総長特別参与

  • 麓 幸子氏
    日経BP社 執行役員
    日経BP総研マーケティング戦略研究所長

サントリー

  • 福本 ともみ
    サントリーホールディングス(株) 執行役員
    コーポレートコミュニケーション本部長

  • 内貴 研二
    サントリーホールディングス(株)
    コーポレートコミュニケーション本部 サステナビリティ戦略部長

  • 富岡 正樹
    サントリーホールディングス(株)
    コーポレートコミュニケーション本部 CSR推進部長

  • 塚本 祐二
    サントリープロダクツ(株)執行役員 天然水南アルプス白州工場長

「水」を通じて社会に変革をもたらしてもらいたい

司会
今回、サントリーグループが『水理念』を発表されましたが、「水」に絞り込んだ理念を持つ企業というのは他に類を見ないと思います。「水と生きるSUNTORY」ならではの発想かと思いますが、この『水理念』について、皆さんはどうお感じになられたでしょうか。
『水理念』にあります「水循環を知る」「大切に使う」「水源を守る」につきましては、以前ご一緒させて頂いた「水の知」(サントリー)総括寄付講座※1でも取り上げましたが、海外を含めた全社的な理念として展開されることはたいへん素晴らしいと思います。
「地域社会とともに取組む」について意見を言わせていただくと、サントリーがビジネス面で関わりをもつ地域だけでなく、従業員の皆さん自身が普段お住まいの地域と関わりを持つことも考えていただいてはどうでしょうか。約3万8,000人の社員のうち、1%でも2%でも自分が住む地域の一員としてその地域にある課題に取り組もうという方が出てくれば、地域社会への取組みの在り様は全然違ってくるはずです。ぜひ、そういう方々を育てていただきたいと思います。
足立
私はサントリーがこの『水理念』を発表するに至った思いを消費者の方々に正しくお伝えすることが大変重要だと思っています。「サントリーが『水理念』を発表」と聞いて、多くの消費者は「サントリーは『天然水』というブランドに力を入れている」というメッセージとして受け取ってしまう可能性があるのではないかと感じたからです。
サントリーは、ビールやウイスキー、ソフトドリンクまで、すべての商品に水を使っていて、水が無くては成り立たないビジネスを展開しているからこそ、会社として「水」を大切に考え、守ろうとしているわけですよね。その思いを消費者に強くアピールすべきだと思います。
この『水理念』は、私は非の打ちどころがない立派なものだと思います。ただ「やってみなはれ」のように創業時から社会に対してイノベイティブなことを提供し続けてきたサントリーという企業を捉えた場合、若干大人しい感じがします。
私は経団連21世紀政策研究所で林業再生の問題に取組んできましたが、こういった問題は社会システムそのものが変わらないと解決しません。それは水の問題でも同じではないでしょうか。今までの価値観とは全く違う、誰もが思いつかないようなものを創造したり、システムを構築したりしなければ解決しない問題だからこそ、サントリーには「水」を通じて社会をあっと驚かせるような変革をもたらしてもらいたいと思っています。
確かにこれまでのサントリーの取組みを考えると、『水理念』で掲げた取組みは、現状でも十分実現できそうな気がしますね。実現可能なことを目標にするよりも、2050年のサントリーはどんな会社でありたいかという理想から俯瞰して解き下ろした目標を掲げたほうが、絶対にプラスになるでしょう。
若い社員であれば、2050年はまだ自分たちが現役なわけです。その未来に、サントリーがどんなことをしようとしているのか、ビジョンを示すことで、企業としての魅力は一層増すと思います。
福本
できそうなことを掲げるのではなく、あるべき姿から今何をやるべきなのか、目指す未来から現在を見ていく、というご指摘を頂きましたが、まさにそれこそ、サントリーが大切にしてきた姿勢です。
創業者・鳥井信治郎はそれまでなかった洋酒文化を日本に根付かせてきましたが、はじめは誰もが反対をしました。でも、彼はできるかどうかではなく、思い描いた未来の日本の姿から溯って考え、ウイスキーづくりへの挑戦という道を選んだのです。それがサントリーらしい「やってみなはれ」の精神だと思います。CSRや「水」の活動についても、発想の転換が必要だと改めて気づかせていただきました。
  • ※1
    「水の知」(サントリー)総括寄付講座:水に対する社会的な関心を高め、水問題の解決と豊かな水環境の創成を推進することを目的に、サントリーホールディングス(株)と東京大学が2008年4月から5年間にわたって行った活動。

『水理念』に込めた思いをいかに社会に伝えていくか

司会
まずは皆さんから『水理念』の印象やお考えを伺いましたので、意見交換を進めていきたいと思います。まずは『水理念』をどのように伝えていくべきか、サントリーとしてどのようにお考えかをお聞かせください。
内貴
先程、『水理念』について若干大人しい感じがするというご意見も頂きましたが、確かに内容は真正面からの物言いになっていますが、私たちとしては当たり前のことを敢えて言うことが逆にイノベイティブなのではないかと考えています。
例えば、サントリーは長年にわたり水源涵養活動に取組んできましたが、残念ながらお客様にはまだまだ「水」という資源の成り立ちやそうした活動に取り組むことの重要性を伝えきれていません。サステナブルな社会を実現するために、当たり前のことをきちんと言葉にして「水に対する意識をしっかり持ちましょう」と働きかけていくことが、サントリーの役割だと考えています。
福本
『水理念』に関するコミュニケーションは、社内と社外の両方が必要と考えています。まずは、インナーコミュニケーションを徹底していきたいと思います。この『水理念』、あるいは「水と生きる」という意味やそこに込めた思いを、まずは社員一人ひとりが理解して、自分の考動につなげていくことが大切だと考えております。サントリーは水の恵みに支えられている企業であり、水の持続可能性がなければ会社の成長も持続可能性もありえないという認識を、3万8,000人の社員全員が共有する必要があると思っています。
そして、対外的なコミュニケーションは、我われの覚悟を示すとともに、水を大切にする意識を次世代につなげていくことです。「天然水の森」活動の契約期間は長期にわたります。5年、10年というレンジではなく、それこそ100年単位で考えていかなければいけない活動ですから、短期的な経営方針でぶれてはいけないわけです。そういった意味で、文言としては当たり前のことかもしれませんが、組織として「水理念」を明文化し、覚悟を表明する必要がありますし、こうしてドキュメントが残っていくことに、大きな意味があると思っています。
富岡
CSRコミュニケーションはファクト(事実)をしっかり伝えるということがベースにありますが、お客様や社会から見え方として、サントリーの取組みが他人事ではなく自分事化につなげていただけるような工夫を施すことが必要だと感じています。思いがきちんと伝わるような文脈、あるいはストーリーに仕上げて伝えることが大切なのです。仕事を離れても自分が住む地域社会で「水」との関わりを持てる社員を増やしていくこと、お客様と「水と生きる」体験を共有できる機会をつくることなどの取組みを今後は強化していきたいと考えています。

「サントリーのストーリー」を提供してこそ広がる理解

先ほど伺ったサントリーの水への取組みのお話の中で、一番私が印象に残ったのは水源涵養の活動です。単に水を守るだけではなく水を作る、マイナスをゼロにするのではなく、100や200にしようという活動をしっかりとされているということは素晴らしいことだと思いました。ただ、それが消費者の方々にきちんと理解されているかというと疑問が残ります。私自身、今日ここに来るまで「南アルプスって本当にあるの?」と思っていました。CMの中の森や川があまりにも美しくて、リアルに感じられなかったのです。
消費者の方の多くは、森や自然と触れ合う生活体験が断絶しています。地中深くから汲みあげた地下水を外気に触れさせることなくボトリングしているとは想像できず、「あのCMで映っていたキレイな川の水が天然水なんだろう」と誤解している消費者の方も多いのではないでしょうか。そういう意味でも、コミュニケーションの仕方をもう少し考えられた方がいいと思います。「この商品を買うことで日本の、地球の自然を守ることに貢献しているんだ」「街づくりにも貢献しているサントリーの商品を買おう」というように、グリーンコンシューマー※3としてサントリーに投資をしようと考える消費者をもっと増やすようなコミュニケーションをぜひ考えてほしいですね。
内貴
私たちもそういった課題意識は持っています。天然水の森活動は2003年から、水育は2004年から続けています。これらの活動を一人でも多くの方に知ってもらおうと努力はしているのですが、現実にはまだ周知が十分とは言えない状態です。
皆さんのご意見をうかがって感じたのは、商品はもとより企業の活動すべてを通じて、何かひとつのストーリーを社会に伝えるということの重要性です。その辺りの努力がまだ足りていないのかもしれません。当たり前のことをただ伝えるのではなく、「これがサントリーのストーリーだ」と思ってもらえるものを提供できてはじめて、広く理解が広がるのでしょう。
『水理念』を単なる箇条書きの理念として発表するのではなく、内貴さんがおっしゃられたようにストーリーとして語られたほうが、一般の消費者の心にもスッと入ってくるのではないでしょうか。
樽の中のウイスキーは20年前、30年前の方々が遺してくれたもの。サントリーはそれを引き継いでいる会社です。だからこそ、ストーリーテリングもできるのだと思います。どの企業でも、こうしたストーリーテリングができるわけではないということをもっと自覚されたほうがいいと思います。
  • ※3
    グリーンコンシューマー:環境にやさしいライフスタイルを実践する消費者のこと。

「間接的に使用する水」について考えることの重要性

塚本
我われのように工場で働く社員から見れば、策定された『水理念』は普段から取組んでいることだなというのが正直な印象でした。ただ、こういった理念はサントリーグループの社員にとって、とても有効な提言だと思っています。
工場では、北杜市白州町地下水保全・利用対策協議会で第3者評価も交えながら水位異常のないことを確認したり、近隣河川の環境整備に工場従業員が年2回参加したりといった活動も行っています。また、健全な水循環を守り育てる「育水(いくすい)」という山梨県の考え方にも賛同し、「豊か」で「きれい」な山梨の水の魅力を国内外に向けてPRもしています。
私は工場長という立場からも水の保全に加えて、「大切に使う」という点においての、水の原単位※2にこだわり取組んでいきたいと思います。今でもかなりのレベルなので、なかなか今以上に下げるとなると難しいのが現状ですが、原単位1を目指すくらいの気概でやっていくことが大事だと考えています。
足立
「サントリー 南アルプスの天然水」を作るのに必要な水の総量が非常に少ないことをお聞きして、大変感銘を受けました。
一般的な原単位に比べて非常に小さい値なので、節水への努力は並大抵ではないなと感心しました。
ただ、これがミネラルウォーターではなく、ウイスキーやジュースではどうなのでしょうか。
当然、同じ原単位では済まないわけです。さらに工場での水使用だけにとどまらず、サプライチェーンの一番上流、
つまり原料を調達する畑まで考えれば、その何十倍、何百倍の水が必要なはずです。
だとすれば、自分たちが直接使うわけではない間接的な「水」も含めてどうするか。
そこまで考えることが、サントリーにとって重要なのではないでしょうか。
内貴
まさにその通りです。我われのビジネスは、水と農作物がなくてははじまりません。世界中の淡水資源の約7割は農業で使われていることを考えれば、我われの責任はとても重いと感じています。事業のサステナビリティを考える上で、必ず取組まなくてはならない課題です。
原料の大半を輸入に頼っている日本の食品産業は、これまで製品の源流ともいうべき輸入元にあまり直接的に干渉してきませんでした。でも、今後はそんなことは通用しなくなるでしょう。10年、20年先のことを考えれば、我われが使っている原料の生産までしっかり関わり、自分たちで責任を果たしていく仕組みを作る必要があります。そうでなければグローバル競争の中において、良い原料を調達できなくなるリスクが大きくなってしまうでしょう。サントリーの中でもこうした考えを広げていくのが、我われサステナビリティ戦略部の仕事だと考えています。
  • ※2
    原単位:製品1単位の生産に必要な水の量。原単位1の場合、製品になる水以外は一切の水を使わない事となる。

グローバルな「水」の取組みを展開するにあたって求められること

世界が抱える課題解決に向けた横断的な目標として国連が採択したSDGsですが、今後の社会を考えていくうえでの共通言語として、日本やアメリカ、ヨーロッパでも使えると思っています。グローバル企業であるサントリーも「水」について、あるいは自社の活動について語るときに、SDGsをうまく使うとよいのではないでしょうか。
福本
SDGsの17の目標の中でも、サントリーとしては「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」とした目標6にまず着目しています。この目標では、安全な水や衛生、汚染、生態系の保護、リサイクル、そして、地域コミュニティというように幅広い取組みが設定されていますが、サントリーはどのような活動を進めて行くべきか――皆さんからアドバイスをいただければと思います。
サントリーがSDGs 6の「水と衛生」の問題に注力されるのは素晴らしいことだと思います。ですが、メーカーとしてはまずSDGs 8の「経済成長と雇用」で社会貢献をしていただきたい気がします。効率化で人が減りますが、それでも新たなビジネスを考えて仕事を創出するというのが、企業が社会に対してできる最大の貢献です。
「サステナビリティ」を語るとき、もともと環境から生まれた概念なのでどうしても話題が環境に偏ってしまいがちですが、やはり経営戦略として本業で取組むのが大事だと思います。『水理念』にも「水支援を通じて社会が豊かになるように」とありますが、豊かさというのは経済発展です。まずは経済発展を考えなくてはサステナブルにはなりません。
福本
CSRは経営戦略の一環として取組むべきというご意見は、まったくその通りだと思います。まさにCSRは経営そのもの。サントリーのミッションである「人と自然と響きあう」の「人」の部分には、「人々の心豊かな生活に貢献をしていく」という意味が込められています。本業で高品質な製品をお客様に提供する、あるいは製品開発や飲み方の普及を含めてその背景にある文化を訴求して新しい価値を提供し、より豊かな社会や人々の生活の創造に貢献していく。そこには新たな市場も創出されます。こういったことをバリューチェーン全体で考えていくことが、社会のサステナビリティにつながり、私たち自身がサステナブルであるためにも必要なのだと思います。
サントリーには「利益三分主義」や「やってみなはれ」という大きな柱がありますが、今、必要なのはそれら創業の精神について、SDGsから読み解くことだと思います。SDGsに照らして考えて、「利益三分主義」に現代的な解釈を与えてみてはいかがでしょうか。
足立
サントリーはかなり手厚い方だと思うのですが、一般的に日本企業はCSRに多くの予算を割きません。海外には予算も人もかなり手厚くしている企業が多くありますが、それはCSRが本業にとってプラスになることを経営者が理解しているからです。
サステナビリティに関することは、そこにストーリーがあればブランド効果に直結します。最近では多くの食品企業が農家の支援や持続可能な調達支援を行っています。そのためにサステナビリティボンド※4やグリーンボンド※5を利用して、支援に当てる資金を調達しているケースも見られます。そういった資金調達方法による支援は、CSR活動によってブランド効果を上げることに成功した企業だからこそできることです。何も実績がなければ投資家たちもその企業を信用しませんから、何百億円もの資金を調達することはかなわないでしょう。国際的ブランドともなると、自分たちの取組みをアピールするのがとてもうまい。まじめな取組みはもちろん大切ですが、サントリーには見せ方の工夫もぜひ考えていただきたいですね。
塚本
国内における清涼飲料事業の製造機能を担っているサントリープロダクツとしては、世界基準のチーム現場力の「強さ」や「改善力」を海外の仲間に幅広く示す責任があると認識しています。サントリーグループのものづくりの仲間たちの“マザー工場”として、推進メンバーを育成し世界各国へと派遣していますので、『水理念』に基づく取組みの重要性を海外にも大きく伝えていきたいと思います。
人は理念ではなくて利益で動くもの。どんなにいいことでも、利益に繋がらなければ続きません。
CSRも経営活動に落とし込んでいかないと、従業員も社会も「いいことだけど自分には関係ない」で終わってしまいます。
先ほど福本さんがインナーコミュニケーションで全社員が理念を共有し、
行動に繋げられるようにしたいとおっしゃっていましたが、こうした活動がきちんと評価に結び付けるような仕組みも必要かと思います。
「いいこと」だけでは人は動きませんから。
富岡
サントリーグループは全社員のうち、半数以上を海外の社員が占めるようになりました。これまで国内で展開してきたやりかたと同じでは通用しないケースも増えてくると思います。「水」を例にとっても国ごと、地域ごとに課題は異なるため、どれだけリアルに現地の法人、現地の社員が真剣に考えられるかが重要になってきます。地域に寄り添った活動は、事業、経営にとって良い結果をもたらすということをしっかり示していかねばならないと、改めて感じました。
私は常々、なぜ人はペットボトルの水を飲むのだろうと疑問に思っていました。ひとつには甘くない清涼飲料水としての需要があるのでしょうが、今日工場を見学させていただき、いろいろなお話をうかがってもうひとつ、私の中で新たな答えが見つかりました。わざわざ山の中までドライブして、いわゆる名水をポリタンクに汲んで持ちかえる人がいます。それを手間暇かけずに身近に飲用できるのが、ナチュラルミネラルウォーターのもともとの醍醐味ですよね。つまり、それだけブランドが大切だということ。ブランド効果がきちんと発揮できていれば、「名水がスーパーで手軽に買える」ことのありがたみも増すのだと、今日改めて発見した次第です。
福本
グローバル企業としても、『水理念』を軸とした活動という意味でも、サントリーはようやくスタートを切ったところです。本日はそれに先立って、たくさんの宿題を頂戴しましたが、今のサントリーにそれを実現する資質がないかというとそうではない。むしろ、サントリーがこれまで受け継いできた基本的な精神からすると、取り組んでいるべきことが多くあると改めて教えていただきました。皆さんからいただいた鋭いご意見を肝に銘じ、サントリーグループがサステナブルな地球社会に貢献し、世界の方々に信頼をいただけるグッドカンパニーとなるための活動に、今後とも積極的に取組んでいきたいと思います。本日はありがとうございました。
  • ※4
    サステナビリティボンド:社会的影響力を持つプロジェクトの資金調達に用いられる債券のこと。
  • ※5
    グリーンボンド:企業や地方自治体等がグリーンプロジェクト(環境問題の解決に資する事業)に要する資金を調達するために発行する債券のこと。

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