高齢者は要注意!飲酒の落とし穴
年齢を重ねるほど体力の衰えとともにアルコールの分解機能も低下します。
一般的に若い時よりも体の水分量が減ることから、血中アルコール濃度が上昇しやすく、酔いやすくなります。また、身体機能の低下もあって、高齢者の飲酒は転倒などのけがや事故にもつながりやすいのです。
とくに若い頃からお酒が好きな人は要注意。同じように飲み続けていては危険です。
また、高齢者になると定年退職や配偶者・家族・知人との別れなどを機に、生きがいを見失ったり、孤独感を感じて不安になったりと、環境や生活、心身にも変化がおとずれます。
その結果、昼間から一人で飲んだり、今までより量が増えたりと、お酒とも上手につき合えなくなっていきます。また、年を取ると認知機能が低下し、自分の飲酒量が把握できなくなるなど、飲酒の抑制が効かなくなるケースもあります。
シニアがお酒を楽しむために
自分の人生に退職などの転機が訪れた後でも、好きなお酒を永く楽しむためには、趣味や習い事、ボランティア、社会活動など、やりたいことや生きがいを持つことが大切です。また、食事や運動にも気をつけ、規則正しく毎日の生活を充実させましょう。とくに男性は引きこもりがちになるので、積極的に人とコミュニケーションを取るように心がけてください。そこに、家族のしっかりとしたサポートがあれば、なお良いでしょう。
シニアになっても、お酒は、なにより、適量です。
参考:
「高齢者と飲酒」リーフレット (公益社団法人アルコール健康医学協会)
「適正飲酒のススメ」リーフレット(ビール酒造組合・日本洋酒酒造組合 PDF:4.1MB)