お酒に関する事実を知ろう

絶対ダメです!

20歳未満の飲酒は絶対ダメです!

20歳未満の飲酒は「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止二関する法律」という法律で禁じられています。
その主な内容は以下の通りです。
  • ・20歳未満はお酒を飲んではいけません。
  • ・保護者は20歳未満の飲酒を止めなければいけません。
  • ・お酒を販売する者または供与する者は、20歳未満にお酒を売ったり出したりしてはいけません。
  • ・お酒を販売する者または供与する者は、20歳未満が飲酒しないよう、年齢確認などをしなければいけません。

20歳未満がお酒を飲むとどうなるか?

20歳未満は心身ともにまだ成長過程のため、お酒を飲むと、脳や骨の発達が妨げられたり、性ホルモンのバランスが崩れたり、肝臓をはじめとする臓器に障害を起こす危険性があります。

アルコールの分解が遅い20歳未満は、少量でも急性アルコール中毒になる危険性が高いと言われています。また、飲酒を始める年齢が若いほど危険な大量飲酒をしやすくなったり、短期間でアルコール依存症になる可能性が高いと言われています。

20歳未満の飲酒が法律で禁止されているのにはちゃんとした理由があるのです。

飲酒運転は絶対ダメです!

飲酒運転は「道路交通法」および「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」で禁止されているにもかかわらず、飲酒運転事故は後を絶ちません。飲酒運転は悪質な犯罪であることを改めて一人ひとりが認識しましょう。
道路交通法(第65条)の主な内容は以下の通りです。
  • ・飲酒運転者をしたドライバーだけでなく、同乗者や一緒に飲んだ仲間、酒類の提供者も罰せられます。
  • ・飲酒した人に車両を提供してはいけません。
  • ・自転車も車と同様に車両に含まれます。自転車での飲酒運転も法律違反です。自転車は、酒気帯び運転の罰則はなく、酒酔い運転の罰則のみになり(第117条)、自動車と同様、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
運転者本人に対する罰則
酒気帯び運転 酒酔い運転
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
周囲の人に対する罰則
  運転者が酒気帯び運転をした場合 運転者が酒酔い運転をした場合
車両を提供した人 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
酒類を提供した人
同乗した人
2年以下の懲役または30万円以下の罰金 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
※「酒気帯び運転」は、呼気中アルコール濃度が0.15mg/L以上、または血中アルコール濃度が0.03%以上の場合をいい、「酒酔い運転」は、アルコールの影響により正常な運転ができないおそれのある状態をいいます。(道路交通法施行令第四十四条の三)
酒クサイクリング禁止。自転車はクルマです。

飲酒運転はなぜ危険か?

お酒の酔いは、酔った本人が思っているよりも、はるかに激しく運動能力や視力、注意力、判断力などを低下させます。

血中アルコール濃度が、0.05%のほろ酔い状態でも、視力に大きな影響がでます。
とくに動体視力が著しく低下するため、視野が狭くなり、運転時の危険性はぐんと高まります。
さらに反射運動能力や、集中力、平衡感覚、注意力も鈍るため、スピードの出し過ぎ、ブレーキの踏み遅れなど、衝突事故の発生率もぐんと上がります。
一口でもお酒を飲んだら運転はやめる!運転するなら飲まない!という強い意志が必要です。

また、ビール(アルコール度数5%)約500mlには、純アルコールが20グラム程度含まれており、標準的な成人男性(体重約60kg)がこのアルコール量を分解処理するには約4時間を要すると言われています。
夜遅くまで飲酒した場合、翌朝も体内にアルコールが残っている可能性がありますので、注意しましょう。
※ただし、アルコールの分解能力には個人差があり、更に時間を要する場合もあります。
血中アルコール濃度と飲酒運転の事故発生率
「医師がすすめる酒とつきあう50章」石井裕正著(亜紀書房)より
ハンドルキーパー

【ハンドルキーパー運動】

自動車で飲食店に来店して飲酒する場合、お酒を飲まない人(ハンドルキーパー)を決めて、その人は酒を飲まず、仲間を自宅 まで送り、飲酒運転事故を防止する運動のことです。悲惨な交通事故につながる飲酒運転をなくすため、日本では全日本交通安全協会がこの運動を推進しています。

ハンドルキーパー運動

妊産婦飲酒は絶対ダメです!

妊娠中の女性がお酒を飲むとどうなるか?

胎盤を通じて胎内の赤ちゃんもアルコールを飲まされた状態になってしまいます。その結果、生まれてくる子どもは知能障害、発育障害、顔貌異常などの症状が現れる胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)になる危険性があります。また、早産や分娩異常も起きやすく非常に危険。妊娠中はもちろんのこと、妊娠を意識した時点で、お酒は飲まないようにしましょう。

また、授乳期の飲酒も母乳を通じてアルコールが赤ちゃんの体に入ることになるので、控えるべきです。

これから生まれてくる新しい命、大切な赤ちゃんのため。
妊娠中・授乳期のお酒はお休みしましょう。
また、家族や友人など周囲のサポートも大切です。お酒をお休みしているお母さんにぜひ協力してあげましょう。
コウノトリからママへ。しばらくお酒は飲まないで。
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監修:独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 副院長 松下 幸生
イラストレーション(モデレーション広告):フィリップ・プチ=ルーレ Illustrations by Philippe Petit-Roulet