お酒に関する事実を知ろう

お酒のメリット・
デメリット

お酒にはメリットとデメリットがあります。まずはそのことをちゃんと知ること。そしてその上でお酒と上手につき合いましょう。

ほどよい飲酒には効用あり。
知っておきたいメリット

食欲増進

お酒を飲むと胃液の分泌がさかんになり、消化を助けるため、食欲が増します。

ストレスの緩和

ほろ酔い程度の飲酒は、精神的な緊張をほぐして、ストレスの軽減につながります。

血行促進

アルコールには血行をよくする働きがあります。

人間関係を円滑に

おいしい食事とお酒は、人との円滑なコミュニケーションに役立ちます。冠婚葬祭、歓迎会、送別会などの特別な場面でお酒はかかせないものです。
人間関係を円滑に

飲み過ぎは、こんなに危ない!
知っておきたいデメリット

急性アルコール中毒

お酒は自分に合った量を自分のペースで飲まないと危険です。短時間に大量の飲酒をすると、血中のアルコール濃度が急激に上昇し、急性アルコール中毒をまねくことがあります。泥酔から昏睡状態に、さらには呼吸困難や最悪の場合は死につながる危険性があります。

さまざまな臓器障害

長期にわたって大量飲酒を続けていると、脂肪肝、アルコール性肝炎などの肝臓障害が引き起こされます。でも、実はそれだけではありません。大量飲酒を長く続けると、全身のさまざまな臓器に障害をもたらします。
「過剰飲酒」による身体への影響

アルコール依存症

長期にわたって大量飲酒を続けていると、しだいにお酒を飲まなくてはいられなくなってきます。「今夜はやめておこう!」「体調が良くないし…」と思っていても、つい飲んでしまう。そのうち少しの量では酔えなくなり、毎回のように意識を失うまで飲み続けてしまう、平日でも朝から飲むようになるなど、そんな日が増えてきます。さらに、お酒が切れるとイライラする、脂汗がでる、手が震える、夜寝つけないなどの症状があらわれたり、重症になると幻覚症状があらわれることも。こうなると、仕事や人間関係もうまく行かなくなり、日常生活を送ることが困難になります。

アルコール依存症は、意志の弱い人がなるのではなく、お酒を飲む人なら誰でも発病の可能性がある病気であり、回復可能な病気です。
アルコール依存症の治療法は断酒が最も効果的といわれていますが、自分だけの力でお酒をやめるのは非常に困難です。早期に適切な治療を受けることが重要です。

アルコール依存症について気になる方は、都道府県の精神保健福祉センターや保健所などで無料相談を受け付けていますので、ぜひ利用してみてください。

お酒をやめられないと感じたら
アルコール依存症(慢性影響)
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監修:独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 院長 松下 幸生
イラストレーション(モデレーション広告):フィリップ・プチ=ルーレ Illustrations by Philippe Petit-Roulet
イラストレーション:白井陽平(サン・アド)※イラストは著作権利者許諾済