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飲用のグラスに直接材料を注ぎ、そのまま提供する技法。もっとも簡単であり、すばやくつくれるものが多い。ソーダなどの炭酸飲料を使う場合、かき混ぜすぎると炭酸ガスが逃げてしまい、水っぽくなるので、バー・スプーンで軽く1〜2回転ステアして止める。
また、リキュールなどのエキス分の高いものを使う場合、比重の関係でどうしてもグラスの底に淀んでしまうので、バー・スプーンを軽く持ち上げる感じで2回転ぐらい回し、上下を均一化させる。
右手の手のひらを上に向け、中指とくすり指の間にバー・スプーンの中央のらせん状の部分を軽くはさみ、親指と人差し指を上部に添える。
そして、親指と人差し指は力を抜き、中指の腹と、くすり指の背中とで、スプーンを時計回りに動かす。手首のスナップをきかせながら、氷の回転の惰性を利用して、中指とくすり指で回し続ける。
ブレンダー(ミキサー)を使って、材料を強力に、スピーディーに混ぜ合わせる技法。材料にクラッシュド・アイスを加え、シャーベット状のフローズン・カクテルをつくる場合や、イチゴ、バナナなどのフレッシュな果実を溶かし込んで、フルーティーなカクテルをつくる場合に用いる。カップに材料を入れる順序は本来ならレシピの記載順だが、ブレンドの場合は、クラッシュド・アイスを先に入れてもかまわない。また、フルーツを使う場合は、フルーツを先に入れ、その上にクラッシュド・アイスを入れて、フルーツの酸化による色の変色を妨げる場合もある。堅めのシャーベット状にしたり、液状にしたり、使うクラッシュド・アイスの量によって加減する。
材料と氷をシェーカーに入れて振り、強く混ぜ合わせる技法。シェ−クすることで、アルコール度の強い酒のカドをなくして飲みやすくしたり、混ざりにくい材料を急速に混ぜ合わせたりする。
まず、ボディーに氷(8〜9分目ぐらいまで)と材料を入れ、ストレーナー、トップ、とかぶせてゆく。(あとで、シェ−クしていくうちに中の材料が染み出てこないように、まっすぐはめる。)早く、目的の冷たさになるように、要領よくスピーディーにシェーカーを振る。
握ったシェーカーは、身体の正面からやや左側、真横から見て水平になるように肩と胸の中間あたりにすえ、前後に15〜16回(例外として、卵や生クリームなど特に混ぜにくい材料を使う時は、30回ほど)シェ−クする。シェーカーを持った指先が冷たくなり、シェーカーの表面が霜の降ったような感じになったところで、トップをはずし、人差し指でストレーナーを押えながらグラスに注ぐ。
材料と氷をミキシング・グラスに入れ、バー・スプーンで手早くかき混ぜる技法。混ぜ合わせる酒の比重があまり違わないとき、また、シェ−クするとカクテルが濁ったり、味がまるくなってドライな風味が得られない場合に用いる。