CLUB HOUSE

クラブハウス

サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年5月28日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #061 『シンビン』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「シンビン」(解説:真壁 伸弥)
 
真摯なプレーでないプレーや、悪質な反則、危険なプレーなどをした時に、レフェリーからイエローカードが出て、10分間の一時的退場になります、それがシンビンです。シンビンを1試合に2回やるとレッドカードが出て、完全な退場となります。語源は、Sin Bin(Sin=違反、Bin=置場) 、直訳すると“罪の箱”で、10分間の一時的退場という制度です。
 
シンビンになってもしょうがないという時と、「これでシンビン?」という時と、両方ありますが、1チーム15人のところを、その10分間は14人で戦わなければいけない状態になるので、シンビンになった選手以外の14人に非常に負担がかかります。15人でもしんどいラグビーなのに、14人になったらさらにしんどい。非常にチームに迷惑をかける行為なので、とても良くないことです。僕自身、今年(2012年シーズン)はシンビンはありませんが、去年はちょっと多かったです。

 
フィールドから出て、ハーフウェイラインのところに椅子があります。そこに座ってから10分間です。座らなければタイムの計測が始まらないので、シンビンを受けたら文句など言わずに、とにかく走って行って早く座ることが大事です。よく「何でだよ!」って抗議している選手もいますが、チームのためを思うなら、まず走って行って座ることだと思います。椅子に座っている時は、絶望感しかありません。メンバーに迷惑をかけますし、それでチームが負けてしまったら、絶望しか残りません。
 
サンゴリアスに入ってから、シンビンは2~3回ありました。多い方だと思います。去年あったシンビンのうちの1つ、その原因になったプレーは、誰もが意味不明だったと思います。なぜそうなったか自分にしか分からないと思うので説明すると、倒れている相手の体を押して勢いをつけて次のポイントへ行こうと思ったんですが、相手を手で押した時になぜかその手がグー気味だったんです。シンビンに取られた瞬間に「何で?」って言ったんですが、あとでビデオで確認したら「そう見られても仕方ない」と自分でも思いました。手を開いていれば良かったんですが、無意識ですがグーだったので、そう見られてしまいました。

一覧へ